さり海馬

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翻訳記事:アースドーンとマヤ暦

翻訳記事。fron Magic in Earthdawn and Mayan Calendar | Earthdawn Blog

アースドーンにおける魔法とマヤ暦

読者の中にはアースドーンにおける魔法とマヤ暦との関係を即座に思い出す人もいるでしょう。いずれにせよ、アースドーン世界における魔法のサイクルの仕組みと、それがマヤ暦とどのように関係しているかについて、ちょっと考察してみようと思います。

さて、ところで "Earthdawn 3rd Edition" のソースブックの表紙にマヤ暦が載っているのはなぜか、考えてみたことはありますか?




それはアースドーンの世界やその歴史にこの暦が大きく関わっていて、アースドーンの時代が「伝説の時代」と呼ばれているからです。

その概要を完全に把握するためには、まずアースドーンが1992年に作られた時点で、それ単独で存在していたわけではないということを思い出さなければなりません。まずシャドウランが存在していて、アースドーンはその前の世界として意図的に作られたものだったのです。アースドーンシャドウランと同じ世界の遥か昔の時代、一方、Equinox はシャドウランの遥か未来の時代なのです。その時代の魔法の潮位に応じて、それぞれの世界の構成や魔法の影響は異なっています。例えば、魔法の潮位が高くなると、ホラーがその世界に侵入できるようになるのです。

これら全ての世界において、魔法はまるで海の潮のように絶えず流れ続けています。しかしその潮位の「満潮」や「干潮」の単位は日、週、月のどれでもありません。そう、その単位は「Age(時代、期)」であり、そこでマヤ暦の出番がやってくるわけです。

マヤ暦はこんな風に機能しています※:

短期暦:短期暦は短い期間を計るために用いられます。260日間からなり、(20日間を単位とする)13周期に分けられています。

長期暦:長期暦は主に長い期間や非常に大昔や遠い未来の出来事を記述するのに用いられます。

マヤ暦の基本原理を理解するには、この動画を見ると分かりやすいかも知れません。

※マヤ暦の仕組みは私がここで説明したものよりももっと複雑です。詳しくは wikipedia や howstuffworks を見てください。

魔法の流れと魔法潮位

魔法の流れはこの「時代」ときわめて強く関連しており、アースドーンではそれが途方も無い結果をもたらしました。アースドーン、つまり第四期、伝説の時代、または第四世界(一部のシャドウランナーたちはそう呼びます)、人々は魔法潮位の上昇と下降に対処しなければなりませんでした。魔法潮位が上昇し、それが最高位に達すると(あるいはその以前から)、この世界にはホラーが侵入しました。《大災厄》が始まり、ホラーがこの世界を「支配」して、名付け手種族たちは身を隠さなければなりませんでした。300〜400年ほどが経過すると(正確を期すなら、スロール暦(TH)1415年)、魔法潮位の低下が止まりました。「ゲーム内における魔法潮位の測定」を読むと、名付け手種族が魔法潮位の低下が止まったことをどうやって知ったのかが分かります。

アースドーンシャドウランの「現実の暦」

すでに「現実のカレンダー」と、この架空のものである魔法潮位の上下が暦法との関係に気づいた人もいるかも知れません。実は、アースドーンシャドウラン、Equinoxの「時代」が「現実のカレンダー」のいつに当たるのかは、正確に計算できるのです:

マヤ暦は西暦のBC3114年8月11日に始まり、その1周期は5200年になります。大災害の予言者や陰謀史観の人たちが、2012年12月21日または23日にこの世界が滅びるとしきりに言っているのは、それがマヤの長期暦がこの日に終わるからなのです。これは「2012現象」と呼ばれています。

これはつまり、アースドーンではその災厄が始まった時期の正確な日付を逆算したり、スロール暦を今のカレンダーに読み替えたりすることが可能だということです。

ではやってみましょう:

第六世界(シャドウラン)は2012年12月23日に始まり、それと共に魔法潮位の上昇も始まります。そこから逆算していくと第五世界はマヤ暦の終わりであるBC3114年になります。アースドーンの大災厄は魔法潮位が頂点に達したときなので、5200÷2=2600として、3114+2600でBC5714年です。名付け手種族たちはそこからおよそ450年の間、ケーアに隠れていました(スロール王国が閉鎖していたのは1050TH〜1420THです)。ですからBC5714年からこの450年間を引くと、BC5264年です。つまり、スロール王国が開門した1420THは、現在のカレンダーのBC5264年となります。

備考:この計算は概算によるもので、正確な日付によるものではありません。分かりやすくするためにこの計算をしてみただけです。

それぞれの時代と魔法潮位の上下(↑、↓)は:

↓ 夜の時代

↑ 竜の時代

↑ 伝説の時代(アースドーン

↓ 第五世界(現在)

↑ 第六世界(シャドウラン

↑ 第八世界( Equinox )

グラフで見れば一目瞭然

ゲーム内における魔法潮位の測定

竜の時代、伝説の時代、第六世界、それぞれの間には長く魔法潮位が下がった時期があります。アースドーンの時代の魔法潮位は《大災厄》の時点でピークを迎えました。あちこちのフォーラムでよく出る質問にこういうものがあります:「アースドーンの名付け手種族たちは、どうやって《大災厄》の終わりが分かったの?」 彼らは「元素時計」とか「水盤」などと呼ばれるものを持っていました。魔法潮位が落ちたことを知るための器具があったのです。

アースドーン・クラッシックにおける元素時計の描写

大災厄の間、「明日の書」の写本を持っていたケーアでは、真の土素の球を真の水素の上に置くことを知っていました。その二つが接触して泥に変わったとき、世界の魔法潮位が《大災厄》を終わらせるに充分なだけ下がったことが分かるのです。そう、我々はみな魔法潮位がある一定の高さを維持していることは知っていましたが、それがなぜかは元素魔術師たちにすらわかっていなかったのです(EPC p. 93, Classic Edition)。

アースドーン・サードエディションのゲームマスターズ・ガイドには、名付け手たちが魔法潮位が充分に下がったことを知るための器具について、以下のように記述しています。

スロールの「明日の書」の写本を持っていたケーアでは、世界に再び安全に出て行けるかどうかを知らせる魔法儀式が知られていました。この儀式を知らないケーアでは、憶測と希望に頼るほかはありませんでした。この魔法そのものは基本的なものでした。単純な真の土素の球に呪付を施し、それを真の水素の入った皿の上に置くのです。儀式の魔法によって球は水の上方で浮かんでいます。この世界の魔法のオーラが弱まるにつれて、ホラーたちはこの世界から追い出され、同時に真の土素の球は降下して、やがて真の水素に接触して混ざり合います。

バーセイヴじゅうで、人々はこの球の高さが落ちていくのを見守っていました。ゆっくりと、本当にゆっくりと、球は水に向かって降りていきました。そしてついに、スロール暦で450年の後、球は降下するのを止め、水面から1インチの高さで静止しました。学者や魔術師たちは驚き、恐怖におののきました。《大災厄》が終わるにしては早過ぎたからです。それになぜ、球は停まってしまったのでしょう? 当時、その答えは誰にも分かりませんでしたし、それは今も同じなのです。

ファンたちの間では数多くの物語や神話が語られています。バーセイヴのほとんどの魔術師たちも、この奇妙な現象については仮説を立てていたのだと思います。あちこちで議論が巻き起こっていたことでしょう。

まとめ

この記事は、マヤ暦とこれらのRPGの魔法の流れについて、短く考察してみただけのものです。この話題についてさらに興味を持ち、立てられた仮説を読んでみたいと思う人は、以下のフォーラムを読んでみるといいでしょう:

残念ながら ancientfiles.com はオフラインになってしまいました。このサイトには、アースドーンシャドウランのクロスオーバーについて、ベストな情報が揃っていたのですが。誰かこのサイトのファイルを保存している人がいたら、教えてください。