さり海馬

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従来の五倍の変換効率を持つ太陽電池


トロント大学の研究者らは、太陽光から電力への変換効率が現行の手法より5倍高いとする柔軟なプラスチックの太陽電池を発明した。

 研究チームリーダーである電気・コンピュータ工学教授テッド・サージェント氏は、この太陽電池は太陽の赤外線を活用し、衣服や紙などの素材の表面に柔軟性のあるフィルムを形成できるとしている。

 このフィルムは日光のエネルギーの30%を利用可能な電力に変換できる――現在使われている太陽電池のベストプラクティスである6%よりもはるかに高い。

ニュースのタイトルでは「衣服に織り込めるほど柔軟であること」が強調されていますけれど、私としては「日光のエネルギーの30%を電力にする」ところが凄いと思うんですが。何せ従来の五倍ですよ五倍。本当だとすれば、凄いブレークスルーだ。

不勉強なので今はどうなっているか知りませんが、五年ほど前の情報だと、太陽電池というのは実は環境に優しくない技術だったんですね。

どういうことかというと、太陽電池がその寿命の間に発生できる総エネルギー量(エネルギーの変換効率×平均的日照時間×平均寿命ってとこかな)が、その生産に必要なエネルギーより少ないということなんだそうで。つまりエネルギー収支的には赤字。最初っから太陽電池なんか作らない方が地球に優しい、というお話で。

でも効率が五倍にもなれば、その赤字も解消されちゃうんじゃないかと。わくわく

…まさか寿命が極端に短いとかいうことはないですよね?