さり海馬

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ウルトラマン・チャイナ?


日本が生んだヒーロー、ウルトラマンが中国オリジナルのヒーローに変身する。ウルトラマンTVシリーズは、これまでにも現地で放映され、子供たちを中心に人気を獲得しているが。今度は、舞台設定も中国となり、俳優も中国人で制作されるという。

光の国からやってくる正義の味方は、中国では『奥特曼』と言うらしいです。これまでは日本で放映された作品を吹き替えていたんですが、これからは中国オリジナル作品を撮ろう、と。でも色々問題は多いみたいで…


規定では、合弁会社が制作する番組はドラマやバラエティー、アニメなどに限られ、年間3分の2以上が中国を題材にしたものでなければならない。新番組が中国を舞台にしなければならない事情もあるわけだ。また、「まだ、誰も知らない」新ヒーローにすることで、模倣品に先手を打つことができる。そして、実は肝心の「奥特曼」の商標も中国の企業に押さえられているのだ。

ぐえ。ここでも蝋筆小新(クレヨンしんちゃん)の二の舞が…。

そういえば。

以前何かのニュースで「ウルトラマンの版権が円谷にあるのは日本国内だけで、海外の版権はどこかの外国人が持っている」という話を聞いたのを思い出しました。早速ぐぐってみました。

そのものズバリを報じているニュース記事自体を見つけることはできませんでしたが、当時のasahi.comの記事をクリッピングしているサイトを見つけました。


キャラクターグッズの海外販売権や再放送権は、タイ人の映画プロデューサーが譲り受けたとする一、二審判決が確定した。円谷プロは、「初代ウルトラマン」から「ウルトラマンタロウ」までの5代にわたる作品について、日本以外での商品化権を失った。

なるほど。海外版権が無いのは「タロウ」まで、と。ちょっと安心しました。

追記: 中国語「奥特曼」は必ずしも日本語の「ウルトラマン」ではない

さらにちょっとぐぐってみたところ、上記の記事には誤解があることが分かりました。どうやら中国では、「奥特曼」という単語は、日本語の「ウルトラマン」というヒーローを指すことばではなく、「ヒーローもの特撮」という、より広いカテゴリを意味するようです。

というのも


今日、終了した
「仮面ライ○ー 剣」

それが、なぜか先週あたりから
上記の名前で、
流通してる・・・・。

途中までなのか
それとも、関係者が横流ししたのか!?

というか、
こちらでは何でもかんでも、
奥特曼
日本での「特撮」な感じで使ってる。

だそうで。そういえば韓国でも「バンダイが『ガンダム』を商標登録しようとしたら、『ガンダムは、わが国ではロボット全般を指す一般名詞なので却下』されたという事例がありました*1

面白いけど、なんかこういう話って、探せば探しただけ出てきそうな気がしますよね…。

*1:現在はバンダイの提訴によりこの判決は無効となっています → http://chosonnews.txt-nifty.com/han/2005/01/post.html