さり海馬

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中国で反日デモ拡大

中国で反日活動や破壊行為などが発生した背景には、中国政府が活動の過激化を警戒しつつも、事実上「容認」しているような姿勢がある。なぜ胡錦濤政権は行き過ぎた抗議活動を厳しく取り締まらないのか。デモをめぐる一連の対応には、胡政権が社会の不満などを統制しにくくなっている面が垣間見える。

中国外務省の秦剛副報道局長は10日、日本大使館の窓ガラスを割るなどした9日の反日デモに対する公式談話で「最近、国内の民衆が様々な方法で中日関係の問題で意思表示してきた。中国政府はこれを10分重視しており、国際社会もわかっている」と述べた。同デモについては「歴史問題に対する日本の誤った態度、やり方に不満を持つ市民の自発的な抗議活動」と説明した。

同副局長は「中国政府はデモの人たちに冷静に理性的に合法的に秩序を持って、過激な行動をとらないよう求めた」とも強調したが、9日夜に喬宗淮外務次官が阿南惟茂駐中国大使に伝えていた「遺憾の意」は表明しなかった。

なんら根拠のない憶測すぎないのですが、と前置きしておいて。

  1. 中国政府はこの反日行動の盛り上がりにちょっと困っている
  2. デモを下手に鎮圧すると、政府に矛先が向きかねないので、人民のガス抜き、および日本の常任理事国入りへのけん制という意味もこめて「ある程度制御しつつ静観」という対応をしている。だいたい中国でデモなんて、政府が黙認しない限りできるわけがない
  3. 「遺憾の意」なんか表明できない。しまった、と思っていても、そんなこと言ったらやっぱり矛先が政府に向く。だからせいぜい「こんな事態は望んでいない」というのが関の山
  4. 日本の戦後問題が云々ってのも言い訳の一つに過ぎない。理由なんかどうでもいいのだと思う。
  5. 日中両国とも*1この事態を望んでいないので、きっと裏で落としどころの相談をしている。一ヶ月以内にこの問題はうやむや化すると思う

…というのが私の思っていること。今回の外務省の対応は割と速かった。さすがにここまでされてむにゃむにゃ言ってたら「弱腰」なんてもんじゃすまないからね。けが人が出てからじゃおそい。何とか頑張って欲しい。

「こんな事態が起きる様ではオリンピックも心配だな」みたいなセリフで国際社会の顔色を気にしている中国をけん制し、事態の迅速な収拾を望みたいところだが。政府筋以外の人がいい。どうだろう、石原都知事あたり、そんなセリフ吐いてみては?

参考→ http://d.hatena.ne.jp/iori3/20050411#p4 (id:iori3 さん)

*1:特にオリンピックと万博を控えていて、かつ経済的に悪影響が出ては困る中国が