さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

外務省がODAで和製アニメ購入支援?

外務省が、政府開発援助(ODA)を使って、途上国が日本のアニメを購入する際に必要になる資金を援助する検討を始めたとのことだ。なんでも、調査の結果、日本アニメの輸出は日本に対する関心を高める効果があることが確認されたからとのことなのだが、途上国のピュアな少年少女たちに、変な属性を植え付けることにならないかと今から心配である。"

色々批判する向きもあるようだけれども、私はこういうのって下手なハコモノ作るよりも重要だと思っています。我々の文化に対する理解を涵養するための投資。敢えて強い言葉を使うなら「ソフトな文化的侵略」の重要性*1

上のリンクの先に投稿されているコメントで面白いのがあります。「日本アニメ進出とアラブ世界における文化摩擦」というページ(既に閉鎖されているのでGoogleへのキャッシュですが)」


ポケモンで「お前が頼りだ」、「僕のいとしいポケモン、君のおかげだよ」またキャプテン翼でも「翼(マージド)のおかげさ」といったせりふがある。(管理人注;イスラーム的には「アッラーに事はお任せし、全てアッラーのおかげ」になるため教育的にNGだ、とこの筆者は論じているわけです。アラブ人が何か上手くいった時にいう「アルハムドゥリッラー」(神に称えあれ)などをアラビア語版アニメに入れるなどするべき、という要求が保護者からしばしば出されるのも同じ理由です。)

日本人の習慣としての、相手に対する「謙譲の美徳」ってものは、イスラーム社会では通用しにくいみたいですな*2アッラーに対する畏敬という形に置き換えないと。

*1:いや、別に萌えとかそういうんじゃなくて(笑)。日本的な考え方を伝える手段ってーか

*2:もちろん地域や階層などによっては違うのでしょうが