「順列都市」読了

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

楽しめたかというと、正直難しい。

ネタばれになるので詳しくは書けないけど、お話の基本となっている「塵理論」をうまく理解することができなくて、そこから落ちこぼれてしまった感じ。ううむ、できんぼだな＞俺。

今ここにある私は、無限に存在する可能性の一つである、というのは「宇宙消失」でも出てきた量子論的な考え方ですな。今の自分以外の可能性に対してアクセスする手段があったら、と考えると、確かにそれは「何でもあり」になるんじゃないかと。

うーん、イーガンって肌に合わないのかなぁ。様々な賞を取ったり、いろいろな人が薦めている作品を二つ読んだ。彼が考える様々なギミックは面白いと感じるのだけれども、その核になる考え方を楽しむというところまでは至らない。

はっきりは分からないけど、その「何でもあり」的な飛躍が、私にとっては飲み込みにくいものなのだろう。

それとも単に難しすぎて私の脳の処理限界を超えてしまったのか…orz

反動なのか、今はもうちょっと脳を使わずに楽しめるスペオペとかが読みたい気分です(笑)。