さり海馬

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「ブラックロッド」三部作読了

ブラックロッドブラッドジャケットブライトライツ・ホーリーランド、のブラックロッド三部作を読了した。

ブラックロッド (電撃文庫)

ブラックロッド (電撃文庫)

ブラッドジャケット (電撃文庫 (0176))

ブラッドジャケット (電撃文庫 (0176))

ブライトライツ・ホーリーランド (電撃文庫)

ブライトライツ・ホーリーランド (電撃文庫)

そのいずれにも共通して言えることなんだけれども、物語としての完成度は低く、展開も独善的で、あまり観るべきところはないと思う。

ただ、非常に外連味に満ちた設定やギミックには、非常に惹かれる。

  • マーチ風にアレンジされた般若心経を大音声で流しながら、霊柩車そっくりの装甲車から降りてくる機甲折伏隊(ガンボーズ)は、霊的パワードスーツである機甲倍力袈裟で武装しており、羅漢と呼ばれる、とか、
  • 五百人の羅漢がその法力を結集して操作する霊的巨大人型兵器「重機動如来」だの、
  • 梵字の刻まれた破魔の弾丸を連射する種字機関砲、その一斉射撃までのカウントダウンが「三、二、一、三昧(サマディ)」だったり、

…と、いちいち濃い(笑)。

道具立てだけを見れば、和製サイバーパンクTRPGのネタとして面白い。そのギミックだけでおなかいっぱいというのが正直なところだが。