「ブラックロッド」三部作読了
ブラックロッド、ブラッドジャケット、ブライトライツ・ホーリーランド、のブラックロッド三部作を読了した。
- 作者: 古橋秀之,雨宮慶太
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 178回
- この商品を含むブログ (74件) を見る
- 作者: 古橋秀之,伊藤義則
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1997/06/01
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
- 作者: 古橋秀之,前嶋重機
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2000/01/01
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (66件) を見る
そのいずれにも共通して言えることなんだけれども、物語としての完成度は低く、展開も独善的で、あまり観るべきところはないと思う。
ただ、非常に外連味に満ちた設定やギミックには、非常に惹かれる。
- マーチ風にアレンジされた般若心経を大音声で流しながら、霊柩車そっくりの装甲車から降りてくる機甲折伏隊(ガンボーズ)は、霊的パワードスーツである機甲倍力袈裟で武装しており、羅漢と呼ばれる、とか、
- 五百人の羅漢がその法力を結集して操作する霊的巨大人型兵器「重機動如来」だの、
- 梵字の刻まれた破魔の弾丸を連射する種字機関砲、その一斉射撃までのカウントダウンが「三、二、一、三昧(サマディ)」だったり、
…と、いちいち濃い(笑)。
道具立てだけを見れば、和製サイバーパンクTRPGのネタとして面白い。そのギミックだけでおなかいっぱいというのが正直なところだが。