「ローマ人への20の質問」 読了
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/01/01
- メディア: 新書
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
「節度とバランス感覚によって、ローマ人がさまざまな悪徳との共存を選んだことを責めるのであれば、自らの正義を確信してそれを否定した人たちが、そうした悪徳から逃れられたであろうか」という問いかけに、ちょっとうぐっとなる。
最近は特に、一神教的な絶対価値を振り回す意見に食傷気味だったので、こういう意見は耳に心地よいのよね。「悪徳だっていいじゃない。人間だもの」みたいな。