さり海馬

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「ローマ人への20の質問」 読了

ローマ人への20の質問 (文春新書)

ローマ人への20の質問 (文春新書)

「節度とバランス感覚によって、ローマ人がさまざまな悪徳との共存を選んだことを責めるのであれば、自らの正義を確信してそれを否定した人たちが、そうした悪徳から逃れられたであろうか」という問いかけに、ちょっとうぐっとなる。

最近は特に、一神教的な絶対価値を振り回す意見に食傷気味だったので、こういう意見は耳に心地よいのよね。「悪徳だっていいじゃない。人間だもの」みたいな。