「江戸時代にタイムスリップ」遊び
TRPG 者の常として(笑)、普段からしばしば頭のなかで色々な妄想を弄ぶのが習慣になっている。まぁヒットチャートよろしく色々な妄想が結構な勢いで駆け巡り、まさに深夜の国道一号岡野交差点前的な状況ではあるわけだが。その中にも出現頻度の高い妄想があったりする。そのうちの一つがこの「江戸時代にタイムスリップ」遊びだ。
今、私が江戸時代にタイムスリップしたら、と仮想してみる。
小説やマンガなんかでよく見るネタだが、過去にタイムスリップした主人公が、未来でしか持ち得ない技術や知識を使って活躍/苦労するというものがある。果たして自分がその主人公の立場だったら、どういうことが出来るだろうか、あわよくば活躍できちゃったりするんじゃないだろうか?、というのがこの遊びの主眼。
さて、江戸時代と言っても広いから、とりあえず元禄時代あたりに行ったと仮定しよう。
江戸時代の中期(→Wikipedia:江戸時代)だ。そうすると…:
- 歴史知識 - 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のビフのように、現在の知識を利用して過去で大もうけしたりするという、という利用法が簡単に発想できる。しかし、だ。白状すると、私は日本史が非常に苦手な人で、大学受験のときも歴史関係は逃げ回っていたほどである。そういうわけで歴史にはとても疎い。それに元禄時代じゃあ戦乱もないだろうし、特に歴史上「面白い」事象が発生しているわけではないから、私が授業で教わったり、読み物を読んだりした範囲では、そういう記録もなさそうだ。だからこの知識はアテにならない。
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- 世界知識 - この時代の世界情勢はある程度見当がつく。だからこれはかなり役に立つのではないか…と最初は考えたんだけど。それは、この知識を信じてもらえて、かつ役立てられる人間(恐らくは幕府の役人か、大手の商人あたり)と顔がつなげられるかどうかに依存することになりそうだ。…あんまり期待できそうにないなぁ(笑)。そうすると、これもダメか。ただの「妙なことを口走る奴」扱いで終わる可能性が高い。
- 科学知識 - これは漫画「JIN-仁」のパターン。現在の進んだ医療知識を備えていれば、かなりの活躍が出来るだろう。この漫画の登場人物は、先進医療に必要な器具や薬剤などの環境を揃えるのに苦労しているけれども、それさえ揃えられれば大活躍なのは、漫画を見ていれば分かる。私もそう行きたいところだけれど、実は私の専門分野はソフトウエア(笑)。江戸時代じゃあ完全に無用の長物だ。かろうじてソフトウエアの前提となっている数学的基礎あたりは何とかつかえるかも知れない。あ、一応は理系だから、鉄を使える職人さんに手伝ってもらえれば、簡単な蒸気機関ぐらいは作ってみせることが出来るかも知れない。でもそのための資金を出してもらわないと…。
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- 語学知識 - 英語なら何とか。現代英語とはもちろん違うだろうけど、なんとか意思を疎通することは出来そうだ。ただし、ここにも問題が。ご存知のとおりこの時代、鎖国してます。外国との交流は、唯一長崎の出島のみ。まずここで「長崎近辺までたどり着けるかどうか」という問題が。ここでもう「うーむ」という感じになっているんだけど、それを為しえたとしても、更に問題がある。この時代に長崎に来航するのが許されているのはオランダと中国の船だけなんだよね。英語は無用の長物か(泣)。オランダ語と中国語(この時代には現在の漢語=共通語は存在しないから、いろんな方言だよね)…どっちも分からんじゃないの orz。
- 手先の技術 - これはもう全然だめだね。当時の職人の技に敵うわけが無い。便利な文明に慣らされている分、江戸時代では人並以下だと思う。
結論。
私が今、江戸時代に行っても、多分あんまり役に立つ人間にはならない。大活躍できる可能性はゼロではないけれども、それにはかなり厳しい条件をクリアする必要がある。
…あまりにしくしくな結論になってしまったよ(涙)。まぁ元禄時代なら、地方はともかく(飢饉とかあったし)都市部はわりと豊かみたいだから、なんとか死なずにいられるかな。そうだといいなぁ。