さり海馬

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衝撃で硬化するアーマー・スーツ


普段は柔らかく、衝撃を受けると瞬時に硬化する素材"d3o"を使った防護スーツが実用化。開発した英d3o labsによると、組成は企業秘密ながら「ビスコース(セルロース繊維のどろどろのやつ)とある種の高分子」からできた液状のd3oを型に流し込んで作られるらしい。衝撃によって起こる分子結合で硬化したときの強度は「従来の防護素材」(?)と同等ながら、衝撃そのものと同じ時間しか硬化しないため計測は難しいとのこと。プロテクター以外の用途は音波に反応する新しいタイプの防音素材など。

なんか写真がスパイダーマン風味だよね。で、記事によると、一部では既にスキー競技用スーツとして採用されているようです。

ちょっと調べてみたんですが、どうやらこのスーツに使われてる素材"d3o"って、「ゆっくりした変形に対しては柔軟だが、高速度での変形に対しては硬化する」というもののようです。

快便日記さん経由のLive Scienceでは、この素材を帽子に利用している例が挙がってます。素材の写真もありますが、色の具合もあってなんかこう、グラッセしたニンジンみたいに見えますね。これが頭を籠のように囲む構造になっていて、衝撃を受けたときに硬化して支えるみたいですね。

他にもd3oの応用例サイトにはいろいろな例が載っています。

他の応用はないかなー、と考えてみたのですが。レーシングスーツの鞭打ち防止用とかどうでしょうか?首から肩にかけて埋め込んで内蔵させておけば、衝突時に首が「がっくん」てならなくて済みそうに思います。

p.s.
どうでもいいことですが、この素材の名前。昔あっという間に消えた家庭用ゲームマシン"3DO"と似てますね(笑)。