さり海馬

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バットマン・ビギンズ

バットマン ビギンズ [DVD]

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ブルース・ウェインバットマンになるまでの間を描いた作品。大富豪の息子だったブルースは、両親が暴力に倒れた後、復讐を誓う。だが、自分が暴力の何たるかを理解していないことを思い知らされたため、様々な暴力や悪に身を沈め、あえてそれを理解しようとする。

手段を選ばず悪を断罪する組織「影の同盟」は、彼に目をつけ、工作員としての様々な技能を叩き込む。しかし、悪を滅ぼすためには手段を選ばないという組織の姿勢に従えなかったブルースは、やがて組織を裏切り、姿をくらました。

いつしか故郷ゴッサムに戻った彼は、父親の残した帝国を纏め上げ、その力を利用して、悪を恐怖に叩き込むヒーローを作り出す。それがバットマンだった…って感じ。

まず最初の45分ぐらいが異様にダルい。ここを乗り越えられないと寝る。ブルースが影の同盟の訓練を受けるあたりまで。ただ、そこを過ぎると、最初に引いた伏線やらキャラクタの動機付けやらを見事に消化・裏づけするシナリオになっているのに驚かされる。話に説得力がでて、引き込まれる。だからそれ以降は思わず見入ってしまった。

バットマンが好きな人には強くお勧めできると思います。ただし、前半はダルイので、こころして見るように。

追記: キャストが超豪華。執事アルフレッド役は、上でも出てきたマイケル・ケイン。そつなく主人公をフォローする有能っぷりと、明らかにブリテンの執事を連想させるそのエスプリが素敵。また、バットスーツやらなんやらの特殊兵器の開発者(007で言えばQ相当)にはモーガン・フリーマン。最後に、汚職にまみれたゴッサム警察の中で唯一の良識派の刑事に、なんとゲイリー・オールドマン!。映画「レオン」で汚職刑事をやった彼です。すげえ。…と、無理やりケイジ祭りに引っ掛けてみました。

…あ、渡辺健も出てますが、まぁお飾りみたいなものですかね(笑)。