書籍出版とPDFの組み合わせっていいかも
…と思った。
という形態は、今後のRPGの出版様式として、特にマイナージャンルのものについては、割とイイ線いくんじゃないかと思い始めました。
白状すると、これまでずっと私はPDFを使った電子文書というものについて、否定的でした。「どうせコピーされちゃうから、結局海賊版に埋もれて終わりだよ(ジャック・スパロー船長の身振り)」みたいな気持ちでいたんですが。
でも、こういうマイナーなジャンル(涙)に手を出そうというユーザーは、自分たちが買い支えない限り続かないということが分かっているんじゃないかなと思い直したわけです。
性悪説から性善説へ転換したというわけじゃなくて、マイナーさが逆にプラスの方向に働くんじゃないかと。つまり、例えマイナーでも、自分の好きなシステムを、友達と末永く遊びたい。そういう人達が買い支えてくれるんじゃないかなと思った次第です。逆にそういう意味では、このモデルはメジャーなD&Dとかには合わないだろうなとは思います。
さて、そのマイナーさを利用しようとした場合、出版側の使命は、できるだけ低コスト体質でリスクを踏まないで末永くやっていくということでしょう。そういうときにお役立ちなのがPDFを使った電子出版なのかなと。
物理的な出版にはかなりのお金が掛かりますし、それがそのまま出版社のリスクになります。電子書籍なら、そのリスクは割と小さく抑えられそうです*1。紙代・印刷代がかかりませんし、何せ在庫を抱えなくて済むので倉庫代もかからないというのがとても魅力的。
そういう意味では、少なくともこのRed Brickという会社は、うまくやっているように見えます。最近ずーっと沈黙してしまっているLiving Room Games*2とは対照的ですよね…(涙)。
最近では大抵の人がブロードバンドな環境を持ち、アマゾンで買い物をし、持ち運び可能なNotePCが割と安価で手に入るようになりました。また、PDFにも色々権利コントロールの機能が乗っています。まだそれほど安くはありませんが、オンデマンド・プリンティングのサービスも出てきています。
そろそろ色々な条件が整ってきたように感じられる今日この頃であります。