さり海馬

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サントリーの「大紅袍」

http://www.suntory.co.jp/softdrink/oolongtea/daikouhou/allabout/index.html

茶葉じゃなくて、抽出した状態のお茶が330ml瓶入りで1本1340円…→サントリーの通信販売サイト

多少なりとも中国茶をかじった事がある人間なら、茶葉を扱っている店で「大紅袍」という単語を聞いたら、ちょっと身構える。いわゆる「真正の」大紅袍にお目にかかる機会はまず、ありえないからだ。


大紅袍 ― 最も貴重な茶葉。政府が管理している武夷山に自生するたった4本の茶樹から採取された第1世代は、一般に入手できることはまず無い。一般に入手出来るものは、接ぎ木により生産された第2・第3世代の物である。

たいていはこの接木の「大紅袍」なんだけれども、ひどいお店になると、他の茶葉で水増ししたり、最悪な場合だとまったく別の茶葉をその名前で売っていたりする。接木でも「大紅袍」の茶葉はやっぱ割高だから。コーヒーで言うと、全く違う豆を「ブルーマウンテンだ」といって売る、ってのに近い感じ。

そんなわけで、「大紅袍」にはいろんな意味で身構えちゃうわけですよ。

サントリーのコレもやはり接木の「大紅袍」ですね。でも、工業製品として流通させるのに十分な質・量の茶葉を確保できたったのは素直に凄いな。逆に言うと、それだけの生産量があるってことですよね、今の「大紅袍」には…。