さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

百舌谷さん逆上する(1)〜(3)

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する(2) (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する(2) (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する(3) (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する(3) (アフタヌーンKC)

最初は「ツンデレ」をネタにしたシチュエーション・コメディだと思っていました(いや、実際そうだったかも)。しかし巻が進行していくにしたがって、だんだんとキャラクターの描写が深まっていき、無意識の偽善や屈折した精神の向こう側にある誠実さ(あるいは必死さ)のようなものが見えてくる辺りで、ぐいと引き込まれます。

苦悩の淵に沈む人を救うのは、一緒に悩んでくれる人じゃないのかも知れない。何も考えない無責任さが、時として崖っぷちにある人を助けることがあるなぁ、と考えました。

あと、コマの端々にちりばめられたお遊びも楽しいですね。