さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

プリンス・オブ・ペルシャ

言わずと知れた有名ゲームの映画化。そして言うまでもなく、ゲームの映画化は大抵失敗する。映像はきれいで、アクションシーンもそこそこよかったのですが、いかんせんシナリオがどーにも。

もともとアクション映画にはシナリオなんか求めるな、という鉄則は理解しているのですが、キャラクターをかっこよく見せるためのお約束すらことごとく外すというのはどういうことなんでしょうか。主人公、姫、兄弟たち、悪役、その全ての行動がぼやけていて、魅力を感じないので、派手なアクションシーンもどこか他人事に感じてしまいます。

どうせならこの映画、徹頭徹尾お約束に徹してみた方が面白いものになったのじゃないかなと思います。悪い奴は最初から幕間で悪巧みをしている、主人公の人柄に惚れて仲間になる奴がいる、姫はツンデレ、主人公は最後に重要な決断を強いられる、みたいな。あるいは完全に割り切って、香港のカンフー映画みたいに親の敵取るとか。

そうすればシナリオのことを気にしないで、アクションを楽しめたんじゃないかなぁ。