さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

MapToolベースのEarthdawn 3rd フレームワークが公開されています(すげえ)


"MapTool" というツールを知ってますか? 要は PC 上に仮想的なゲーム卓を作り、オンラインでのTRPG プレイを支援する汎用ツールです*1

以前に id:gginc さんのところでも紹介されているので、ご存知の方も多いかも知れません。*2

このツールの特徴は、単なるボードの機能だけではなく、処理の自動化を支援するために内部で実行できるスクリプトを持っている点です。これを使ってあらかじめルールを記述しておくと、「魔法使いがファイアボールを使ったら、その圏内にいるキャラクターは呪文抵抗し、失敗するとダメージ2D6点」みたいな処理を自動化できる点です。

つまり、ゲームシステムごとのルールセットを記述することでフレームワークを作成し、いろいろなゲームに対応して処理を自動化することができます。そして、そのフレームワークEarthdawn 3rd Edition 版を作ったすごい人がいました。それを以下にご紹介します。


Telarus' Earthdawn 3rd Edition Framework v1.0 [MapTool]
≪ on: January 08, 2011, 09:24 ≫

まず、MapTool の最新版を以下から落としてきて。

http://www.rptools.net/index.php?page=downloads#MapTool

あと、"Token Tool" もお勧めしておく。トークンの上に画像をドラッグしたり、オプションをセットしたり、トークン自体をフォルダやデスクトップから直接(背景を透過させながら)ドラッグしてプレビュー・ウィンドウに持ってこられるという、小さくて簡単なアプリ。

-
それから、MapTool に慣れといた方がいい。手っ取り早く慣れるのに一番いいのが以下の動画:

-
最後に、僕がこれを作るのに使ったスクリプト言語に興味があるなら、最高の wiki がこちら。

最後に、トークン、マップ、アート・アセット、アドバイスなどなどは MapTool Community のギャラリーフォーラムをあちこち見てまわるといい。

これで、この「フレームワーク」を実行するプログラムが何なのかは分かった。じゃあそれをどう使うのか?

MapTool を解凍したら(僕は「マイドキュメント」の下に解凍したフォルダを置いてる)、それを実行して、プリファレンス(Preferences)設定をしてから、その画面を閉じて。

いろいろな事情から、どうやら最小 128、最大1024 メモリでいいみたい。追記:スタートアップ画面で「スタックサイズ Stack Size」を最小でも3にセットしておく必要があるのが分かった。2のままにしておくと、後でアデプト・トークンにディシプリンアサインしようとしたときに、「スタック・オーバーフロー stack overflow」エラーを起こすんだ。

さて、どこかに(「マイドキュメント」を推奨しとく)フォルダを1つ作って、それに "MapToolResources" と名前を付けよう。そのフォルダの中に、"ED3Master" フォルダを作る。それから僕のキャンペーン・ファイルをダウンロードして、この "ED3Master" に直接移動しておく(このディレクトリはまたスグに使うことになるから、場所を忘れないで)。

僕の「キャンペーン・ファイル」へのリンクは以下の通り:

Click Here for ED3 Framework v1.0

それじゃあ、MapTool を起動して、File > Open Campaign を選ぶ。そこで MapTooResource > ED3Master フォルダを探すんだ。そして、"ED3_Framework_1.0_Master.cmpgn" という名前のファイルを開く。

そしたら、とりあえずスグに File > Save As を選んで、"filename.cmpgn" とか何か別の名前をつけてセーブしておくといい。何かをダメにしてしまう心配をせずに作業できる。いつでもそこに戻ってやり直せるファイルが手付かずで残っていることになるからね。

さて、君はいま "index 0 map" という画面にいるはずだ(後からもっと作れるよ)。そこには古ぼけた本の絵をいくつか置いておいた。"Earthdawn" トークンもあると思う。これはライブラリ・トークン Library Tokenで、全てのコードがそこに入っている。もし他のプレイヤーにいじられたくなかったら、'hidden' のレイヤーに置いておくといい。

他にもキャラクター・トークンが3つあるはず。これには僕が画像を設定しておいた。他は全部まっさらだから、能力値を割り付けたり、いろいろいじってみて。

キャンペーンを始めると、左側にいくつかウィンドウが開いているはず。そのうち一つは "Campaign" という名前のはずだ。その中には色のついた3つのボタンがあるよね(もし見えてなければ、Window > Campaign を選んでみて)。

もしこのボタンが見えてないなら、"Earthdawn" トークンをクリックして、"Selection" ウィンドウを見てほしい。そこにはマクロが集まっているけど、その最初の一つ、"_copyThese" が見えるよね。この3つのマクロボタンを "campaign" ウィンドウにドラッグする。そうするとコピーしてくれる。

この三つのボタンは、GM Screen(gmScreen)、Character Sheet(statSheet)、Edit Sheet(editSheet) をそれぞれ開く。僕のプリファレンス設定が残っていれば、statSheet と editSheet は同じフレーム内に開かれているはずだ。もしそうなら、その下側にこの二つを切り替えられるタブがついている。

あと、トークンに編集内容をセーブしても、画面に表示されているウィンドウしか更新されない。statSheet や editSheet が画面に表示されていないなら、その画面をクリックして、その中にあるトークンをもう一度クリックすると、内容が更新される。

トークンをアプリケーションの外のデスクトップやフォルダに直接ドラッグすると、そのトークン(と、能力値)がそこにセーブできる。

現時点では、キャラクターの能力値を「エクスポート」する唯一の方法は、スクリーンショットを撮って、それをstatSheetウィンドウに合うように切り抜き、jpeg 形式でセーブする、とかしかない。既存の MapTool Campaign に Library Token をドロップしてもいいんだけど、その後でいくつか設定をいじる必要がある(各 Token type ごとに Default Properties を変更する)。もし必要なら、僕にメールかメッセージを送ってほしい。

フィードバックをくれるならこのスレッドがうれしい。新しい機能のアイデアがあれば、このスレッドで教えて。

楽しんで!

…すっげ。このフォーラムにはこれ以外にもいろいろな FAQ なんかが載っているので、非常に参考になると思います。俺はまだ試してないんですが、誰かレポートくれるとうれしいな。

*1:日本だと「どどんとふ」なんかが有名ですね

*2:RPTool という名前になっていますが、基本的にほぼ同じものをさしています