マッハ!!!!!!!!

いまさらだが「マッハ!!!!!!!!」を見る。すげえ。全編スタント無しで本人がやっているというだけのことはあり、ものすごく「痛そう感」が伝わってくる映画。ちなみに売りは：

一、CGを使いません
二、ワイヤーを使いません
三、スタントマンを使いません
四、早回しを使いません
五、最強の格闘技 ムエタイ を使います

ストーリー的には素晴らしくシンプル。「田舎の村から無理やり盗み出された仏像の首を取り返すため、一人の若者が立ち上がる。伝説のムエタイの奥義を身につけていた彼であったが、それを使うことは師に厳しく戒められていた。だが、不心得者から大切な仏首を取り戻すため、彼の奥義と怒りが炸裂する」ってな感じで。

とにかく基本に忠実で、お約束をきっちり踏襲してくれるので、安心してアクションに集中できます。お約束とかベタというものは、やっぱそれなりに力があるから今まで残っている形式なんだなぁ、と改めて納得しますた。

この映画を見ていると、ムエタイってのはとにかく肘と膝の格闘技なんだなぁと。敵を倒す時、空手やカンフーだと正拳突きとかハイキックとかで決めるところを、とにかく肘。あくまで膝。大きく飛び上がってライダーキックではなく、そこから肘。もしくは膝。それが脳天とか胸とかにマジで当たる。

それがまた痛そうで。こう、打撃がぶつかってすっ飛ぶにしても、香港映画みたく敵が「びゅーん」って後ろにすっ飛ぶんじゃなくて、当たってから双方がちょっとだけ跳ね返ってその場に落ちる、みたいな。打撃のエネルギーが全部威力になっている感じと言ったらよいか。あーもう、すげえ痛そう。

主役のトニー・ジャー。台詞はほとんどないんだけど、身体能力のすごさはもはやアデプト級。どのくらいすごいかというと、生身で竜巻旋風脚をするぐらい凄い。必見。

あ、そうそう。脇役の男の人。ちょっと南伸坊に似てるんでそこも必見(殴