さり海馬

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三渓園でカモBA

天気が良いので家族で三渓園に出かける。色々な花の楽しめる日本庭園で入場有料*1。桜の名所として知られている場所ではあるが、まだ桜には早い時期。

実は我々の目当ては、園の中央にある大池。そこには毎年多数の鴨が飛来する。彼らに餌をあげるのが毎年の習慣なのである。

鴨に餌なんてあげて何が楽しいか、と思う人もいるかも知れない。だが、これが面白いのだ。彼らは別に飼育されているわけではなく、勝手にそこにやってくるため、常に腹を減らしていて、餌を投げ込むとものすごい争奪戦が繰り広げられる。それはまるでNBAルーズボールが発生したときのようなあたりの強さとダイナミックさがあるため、我々はひそかに「カモBA」と呼んでいるのである。

では、カモBA観戦のコツをお知らせしよう。

お弁当代わりに奥さんが作ってくれたサンドイッチ。そのときに出るパンの耳が餌である。売店で麩を売っているが、これは軽すぎて投擲に向かない。投げやすさは非常に重要なファクターであるので、抑えておきたい。

餌を集団に向かって放り投げると、激しいボールの奪い合いが発生する。彼らのタクティクスは巧妙で、簡単にまとめると、:

  1. 餌を咥えたら、即座に水中に潜る
  2. そのまま水中を泳いで群れの外へ出る
  3. しばらくして浮上し、餌を咀嚼しながら、全力で群れから遠ざかる

というのがオフェンス、つまりボール(餌)を持った側。ディフェンス側はオフェンス側の行動を逐次追尾し、隙あらば嘴を直接攻撃してインターセプトを狙う。

カモBAをより楽しむには、餌の大きさと投げ込む場所が肝要である。

  • 餌は大きい方がいい。これはオフェンス側が容易に飲み込むことができず、それを見咎めたディフェンス側の執拗な攻撃がより長時間に渡って行われるため。
  • 投げ込む場所は、集団からちょっと外れたあたりが良い。これは、全員がそこに向かってラッシュするため、より激しいアクションが期待できるため。

ちなみに、今回の試合に参加したのは「キンクロハジロ(プロフィールはココの#50参照。写真はこちら)」の面々。全員が白黒のユニフォームで目が金色、頭はドレッドヘアというインパクトのあるイデタチでありました。体は小さいが優れたクイックネスで白熱した試合展開を見せてくれました。ありがとう、キンクロハジロたち。

*1:大人500円。以前は内苑と外苑が別料金で外苑が400円だったんだけど、今はまとめて払うみたい