ロード・オブ・ウォー
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/06/09
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ケイジ祭りその2。世界中を飛び回って武器を売買する「死の商人」が主人公。貧しいウクライナ出の男が世界的な武器商人としてなりあがっていくさまを描いた映画。といっても成功物語ではない。実話を参考にしたフィクションだそうだ。
武器を売ることとそれで人を殺すことの間には大きな隔たりがある。その隔たりを免罪符にして、自分の幸せを追求していく主人公だったが、協力者だった弟はその罪悪感に耐え切れず薬物に逃げる。やがてとある事情で人を殺すことになった主人公は、様々なものを失う。
それでも彼は、その商売を辞めない。人が、国がそれを求めるから。
インターポールからの追求を、様々な手段で逃れていくやり方が参考になった。偽造書類、相手の情報組織を買収して偽情報をつかまさせること、とっさの証拠隠滅。シャドウランのような銃器を扱うシナリオで、フィクサーやジョンソンがどういう事をしているのか、その裏側を垣間見ることができたような気持ち。
映画そのものはそこそこ面白い。ニコラス・ケイジの、「ちょっと動揺しても、内面はともかく表面だけは立ち直ったように見せている主人公」という演技が良かったよ。能面というわけではないけど、頑張って無表情を装ってる、という演技がいいね。