さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

軽い戸惑いを覚える


NPOが1万3000人アンケ

いじめがあった時「いじめる方が悪い」と考える子どもが中学、高校で半数にも満たないことが、民間団体の調査で分かった。また、いじめを受けた際に相談できる相手を聞くと「教師」はわずか19%で、「いない」と答えた子どもは2割を超えた。

この統計でちょっと気になるのが、「いじめる方が悪い」に対して「はい」と答えなかった方の内訳が開示されていないところ。なぜ「いじめる方は悪くない」「どちらでもない」の内訳が明示されていないのだろうか。私はこの「いじめる方は悪くない」の割合と意見が知りたい。

単純に考えて、この中には「いじめられる方が悪い」「どっちも悪い」「しょうがない」あたりの答えが入っていると思うんだけれど。もっと簡単に言うと「いじめ肯定派」と「現状をしょうがないと受け入れる派」に分かれるんじゃないかな。

この「しょうがない派」は状況次第でどっちにも転ぶ「浮動票」みたいなもんだと思う。積極的にいじめを止める方にも、逆に自分から率先していじめる方にもならないタイプ。「空気を読む」ことに敏感で、長いものに巻かれることをよしとする子供たちかな。

だとすると、かなり消極的な方法ではあるけれども、いじめのトリガとなるような「いじめ肯定派」を減らすことができれば、いじめの数は(根幹治療ではなく、対症療法的に)減らせるのかと夢想したりする。*1

そういう意味からも、「肯定派」の割合と、その子供たちの意見を知りたいと思う。もっと詳しく公開されないもんだろうか。

http://gentle-h.net/

を探してみたんだけど、統計に関する情報は見つからなかった(探し方が悪いのかも…*2 )。

*1:もちろん、首謀者のいない「なんとなくいじめる空気」みたいなものに対しては効果がない。

*2:でも、いまどきフレーム使ってんのはどうよ?