エンジニアの都市伝説

エンジニアの職場に、まことしやかにささやかれている「真偽不明なうわさ話」「科学では証明できない不可解な出来事」……。そんな“都市伝説”をあなたも聞いたことはないだろうか？　職業柄、根拠のない話をうのみにすることは少ないエンジニアでも、「ひょっとして……」と思ってしまう、職場の「都市伝説」を今回集めてみた。

一種のゴッドハンドならば目撃したことがあります。

数十ミリセカンドの精度で特定の操作を連続して行わないと再現しないようなトラブルを、ほぼ百発百中で再現させるオペレーターさん。そのタイミングを外部から察知することはほぼ不可能なのに、彼女にかかると必ずそのトラブルを再現させることができるのです。

そのトラブルは非常に再現率の低いものでありながら、一度発生すると重大な問題となるものでした。そのため再現条件を捕まえるのに四苦八苦していたのですが、彼女に手伝ってもらってからは、驚くほど短期間でトラブルの原因を突き止めることが出来ました。上に書いた「数十ミリセカンドの精度で」というのも、実際に現象を細かく追いかけてみてやっと分かったことでした。

本人にコツを聞いてみたところ「え？簡単ですよ、ほら」と、まるで「１２時になったから笑っていいともを観る為にチャンネルを変えた」ぐらいにさらっと言われたのを覚えています。

アレは神の手でした。