さり海馬

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理系学部の授業料を上げろ?…やめようよぅ


読売新聞の記事によると、政府・教育再生会議の国立大学財政に関する提言素案が判明した。
素案の基本は「適切な競争原理と成果・実績主義の徹底を基本とし、予算配分に一段とメリハリをつける」と言うもので、具体的には、現在のところ全国ほぼ一律の授業料・入学金について、理系を高くして文系を安くするなど大学や学部別に差をつけることや、60歳以上の教員の給与を段階的に削減することなどを提案している。

奨学金を貰いながら国立大学の理系を出た立場から言わせてもらうと、できることなら理系の授業料を上げるのは止めて欲しいなと思います。

タダでさえ理系離れが激しいと叫ばれている昨今、更にそれを強めるような改変を行ってどうするんですかという感じです。

そこそこお安い授業料で必要な講義を受けられる国公立理系は、貧乏人が理系の仕事を目指そうとしたときの最初の足がかりになるんですって。お金が出せるなら私立行きますよ。それができないから国公立行くんじゃないですか。

もしどうしても授業料を上げるというのであれば、それと平行して奨学金の整備などの支援策を考えるべきです。奨学金は誰もが取れる必要はありません。ちゃんと試験して、その価値があるとされた人だけでもいいじゃない。

これ以上理系をいじめんなよぅ。*1 *タメイキ*

*1:生涯賃金でも理系は文系より割り食ってるんだぞぅ。同一業種なら話は別みたいだけど…