さり海馬

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これなんだ?:解答編

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コマツの地雷除去車両(→製造元)の先端のローラー部分です。

出題写真の左側にある多数のノズル状に見える突起は、そのローラーに取り付けられている、地雷の信管を叩いて起爆させるためのハンマー。右側のすだれ上のものは破片の飛散を防ぐための鎖でした。

先日、パシフィコ横浜で開催されていた「アフリカン・フェア」に展示されていたものの一つです。色がヒントと言ったのは、実はこれ、国連関連の車両だからです。国連の車両っていつも白いですよね。

コックピットにも座らせてもらいました。開口部の少ないコックピットの正面には計器、両サイドにはジョイスティックがついていて、なんだかちょっとしたガンダム感覚です。エアコンと飲み物の置き場が完備しているのは、やはり暑い地方で使われることを想定しているんでしょうね。

実はこの車両、ラジコンで操作できるようになっています。操作者を混乱させないように、基本的にはコックピットと同じ方法で操作できるようになっているようです。どのくらい離れて操作するんですか?と展示の担当の方にお伺いしたところ、離れても200mぐらいが限界らしいです。無線の到達距離はもっとあるのですが、映像を飛ばす機能がないため、あまり遠くに離れると車両が点になって操作しづらくなってしまうとのこと。

除去の様子を撮影した映像も紹介されていました。比較的貫徹力の低い対人地雷だと「ぱん!」とか花火みたいな感じでしたが、さすがに対戦車地雷となると、車両全体が大きくノックバックを起こし、さらにハンマー部分が破損します*1

条約上*2、地雷除去車両は従来までは軍事車両とされていて、輸出入にさまざまな制限がかかっていたのですが、最近になって通常車両として扱われるようになったため、そうした制限が撤廃されたそうです。

こいつの隣には、もう一回り大きな、おそらくはクレーンをベースにしたと思われる日立の車両がありました。日本の技術がこういう分かりやすく人を救う目的で役立っているのを知るのは、なんだかとてもうれしい気がします。

オマケ:フードコート@アフリカン・フェア

アフリカン・フェアにはアフリカ料理を出すフードコートもありました。チキン丸ごと焼きとか、クスクスとか、率直に言って素朴な料理が多いわけですが。中でも息子さんのお気に入りは、アカラという、パンダ豆*3コロッケでした。

要は豆をひき潰して揚げたものです。それにトマトベースのサルサっぽいピリ辛ソースを掛けて食べます。そのソースが美味しかったので、その店にいた日本人の店長さんにアフリカ特有の材料とか使っているんですか、と聞いてみたところ「トマトソースがベースなんだけど…」あたりで口ごもります。

何かやばいものでも入っているのか?と思い、その先を促してみると、すぐそばにいたシェフを指差して「…この人しかレシピ知らないんだよね」って言われました。Σ (゚Д゚;)


↑店長とシェフ(謎ソースの入ったボウルが手元に)

ちなみにコレが食べたい人は、浜松町の「カラバッシュ」で食べられます。

*1:ハンマーはどんどん交換して使うようになっています。本体は全く無傷なのがすげえと思いました

*2:なんの条約か忘れました

*3:日本では「黒目豆」とか「鞍掛豆」とか呼ばれるそうです→http://iriko.jellybean.jp/mame/kurome.htm