さり海馬

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スピード・レーサー のいいレビュー

があったのでご紹介します。俺が言いたかったポイントを押さえて書いてくれているので、こっち読んだほうがいいですね。

この『スピード・レーサー』もどちらかといえば意外に思う系の作品。ご存じ『マッハGoGoGo』の米国でのタイトルだ。タイトルはみんな知ってるかもしれないけど、何しろ最初の放映は今から40年前で、まだアニメが「テレビマンガ」なんて呼ばれていたころの作品。日本だと、20代以下の人には主題歌以外はピンと来ないんじゃないかな。ところがアメリカでは何度も再放送されていて、昔も今も全米のお子様の心を捕らえて放さないらしい。そんなお子様がそのまま大きくなったのが、この映画の監督/脚本を務めるウォシャウスキー兄弟。あの『マトリックス』3部作を世に送り出した2人だ。『スピード・レーサー』の実写化は、彼らが熱望して実現した。

というわけで、このエピソードとウォシャウスキー兄弟のアニメオタク度をご存じの人なら、どういう方向性の映画かわかるだろう。ひと言で言うと、『マトリックス』の撮影アイデアと最近の映像技術を投入して作った「実写ベースのアニメ」。とにかくディテールがすごくて、『マッハGoGoGo』を見ていた人には涙モノの仕掛けが、これでもかというほど盛り込まれてる。

そうそう。「実写ベースのアニメ」って表現、ぴったりだよね。


一番困るのは『マトリックス』みたいなのを期待している人。押井守ウォシャウスキー兄弟の演出の共通点は……なんてのに思いを馳せるのは無理です。

そうだよねー。ウォシャウスキー兄弟という名前で無条件にマトリックスを期待しちゃだめですよね。あの人たち、クールな映像作家である以前に、かなり重度のアニメ・漫画オタクだもの。ある意味こっちが本性かも。