さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

シャドウラン公式チャットログを訳してみた件

オリジナルはこちら→ http://shadowrun4.com/resources/downloads/chatlogs/09202008Shadowrun.pdf

内容は保障外ね。すげえ短時間で訳したので、そこらへんをご配慮の上、間違いがあったら小声で、追加情報やネタのフォローなどあったら大声で、いずれもコメントによろしく。

Peter Taylor: さて、みなさん。今月のシャドウラン・チャットは、この先のリリース予定や、2009年以降のプランについてのものです。GenCon のシャドウランセミナーに参加した人はもう知っていると思うけど、そうでないみんなにはいろいろサプライズがあるよ。

この先予定されている製品についていろいろ話をするつもりだけれど、製品のタイプごとに分けて、順番にそれぞれ質問を受け付けていくつもり。

最初はシャドウランの小説。

また出版を始めるよ。

カタリストは近い将来、自社製のシャドウラン小説を出版する。そのうちいくつかの予定は既に決まっている。

最初のリリースは短編小説のアンソロジーになる。編集は John Helfers (ROC版のSR小説 "Aftershock" の作者)で、他にもクールな作者たちが名を連ねているよ。

二冊目が最初の新作で、Mel Odom によるものになる予定。

その次は(バトルテックで名高い) Pheadra Weldon の作品で、Emergence や Jason Hardy ("Drops of Corruption" の作者) の本と関係がある。

さらに、SR の20周年記念プロット(これについては後で)に関係する小説を何冊か出す予定だ。

さて、じゃあ小説についての質問をどうぞ?

Coldan: その小説はドイツ語にも翻訳される?

Peter Taylor: それはドイツのライセンス会社次第だけれど、されると考えるのが妥当だと思う。ドイツ語版が出版されるだろう。ただ、僕からは具体的にいつという話はできないのが残念だけど。

Azure_Reg: SR2 や SR1 時代のライターたちの小説が再販されるという話はあるのかな?
Peter Taylor: うん。旧作品を再販することを考えているよ。それ以上のことは、具体的に話が決まってからの話になるけど。

Casazil: 小説の背景は4thのタイムラインのもの?そうだといいんだけど。
Peter Taylor: うん。今回は、サードパーティーや WizKids じゃなく、カタリストが小説を監修する。編集の権限を持っているんだ。小説の内容は公式なものとして扱うだけでなく、今のバージョンの背景でのお話になる。

knasser: 投稿は受け付けてる? アンソロジーはどうかな?
Peter Taylor: さっきも言ったとおり、アンソロジーはすでに作業に入っている(実は昨晩もいくつかドラフトを読み終えたところだ)。僕の考えどおりに人気が出たなら、そのほかのアンソロジーを続けて出すこともできるだろう。SR 小説を投稿するつもりなら、カタリストの email 経由で僕に連絡を取ってほしい。他にもいろいろやり方を検討しているところだから。

Bulueeyes: 小説について:過去のシャドウラン小説の登場人物が、新しい小説に再登場する可能性は?
Peter Taylor: 一口で言うと「アリ」、長く答えるなら、登場するのが誰なのかは言えないけど、おなじみの顔ぶれが何人かカムバックするよ(中には年をとったキャラもいるよ)…

Absinthe: 以前の小説からのキャラクターが出る可能性はある?
Peter Taylor: 上に書いたとおり。ある。

Ryu: EDとの絡みがあるといいなと思うんだけど?
Peter Taylor: それはちょっとネタバレなんだけど…マジな話、EDとのつながりは今後出版される本のメタプロットに関係しているんだ。またスポットライトを浴びるかどうかは別として。

Blueeyes: 小説について:新しい小説の舞台がまたUCAS以外になることはある? 以前の作品では、ヨーロッパ、アフリカなんかが舞台になっていたけど、最近の作品ではほとんど北米だったよね。

Peter Taylor: ある。いくつかはUCAS以外が舞台で、それはシアトルやUCAS以外の場所のソースブックが出たのと同じような感じで。

TKD_Ninja_In_Black: アンソロジーに入るのは、ウェブサイトに載っていた作品も含まれているの? それとも僕らがまだ見たことの無い完全新作?
Peter Taylor: アンソロジーはみんな、すでに定評のある作家たちによる新作ばかりで、その中には書きかけのままとまっていたものも含まれている。

Blueeyes: Dawn of the artifactsについて:今年リリース予定と報じられた最新作のシナリオのことだ、と僕は思っているんだけど、もうちょっと情報がほしいな。どういう話で、背景はどこで、とか?
Peter Taylor: それについては後で話すけど、これはシナリオだってことは言っておくよ(そしてその続きは、何冊か出版予定の小説とつながっている)。

Casazil: 作者の名前とか教えてもらえないかな?
Peter Taylor: Jason Hardy, Steve Kenson, Lisa Bick, William H. Keith, Dan C. Duval, Stephen Dedman 他だよ。

Peter Taylor: 小説についての質問がなければ、つぎのサプライズに進もうか…。

じゃあ2009年のことからはじめよう。

あ、2009の前に。

カタリストの 2008年のシャドウラン製品スケジュールは、Ghost Cartels と Feral Cities で締めくくることになる。

Ghost Cartels はキャンペーンで、新しいフォーマットと、僕が思う中でも既製品のシナリオの中でもっとも優れていると思える要素( On the Run のような)と、エピソード式のキャンペーン( Brainscan のような)、それにイベント/トラック式キャンペーン( Blood in the Boardroom と System Failure )とを組み合わせた作品だ。

ストリート・レベルの地下社会/犯罪志向のキャンペーンに、いくつかのサプライズを仕込んである。

みんながコアとなる地域のソースブック( Runners Havens と Corporate Enclaves )を買ってくれるように書かれているので、この三冊でけっこうなマイレージを稼げるはず。お話は「(以前のような)背景」を超越したものになるので、登場する敵役やグランツにも、プレイヤーが使えるこうした5冊のソースブックに載っているステキなオプションや装備を使うよう書いてある。こうしたすべてのことがらや、メタプロットは一連のつながりとなって、地下世界のソースブックである Vice や、将来計画中の製品に関わっていくことになっている。

Feral Cities は地域ソースブックの三作目になる予定で、今度はシカゴと、アフリカのラゴスのスプロールに脚光を当てたものになる。

バックアップ用のスプロールには、ボゴタ( Ghost Cartels の副産物 )、GeMiTo, カラヴァン( サプライズ )、ジュネーブ(何ですと?)、サラエボがあります。

質問をどうぞ。

Coldanエラッタはいつ出ますか(笑)?
Peter Taylor: 正直スケジュール次第ってところです。現行製品のエラッタのまとめや、Augmentation, Arsenal, StreetMagic などの現行製品の再版作業で手一杯なので(売れ行き絶好調なもので)。

Joanna_Hurley: 製品は(だいたい)いつごろになりますか? あと、Runner's Companion はもう印刷始まってますか?
Peter Taylor: いろいろと作業工程関連の課題がありますが、この二冊は今年の年末には出せる見込みです。Runners Companion は GenCon でリリースしてますので、2〜3週間前にはお店に並んでいるはずですよ。

David Stansel-Gamer: Runner's Companion(CAT26005)は 8/19 に店頭に並んでいます。

Azure_Reg: Feral Cities には、(当然)シカゴについての新しい情報が載るはずですが、昆虫精霊たちの密かな侵略に関して、ヒント/噂/フレーバーなんかを期待していいんでしょうか?

Peter Taylor: Feral Cities ではシカゴ(あるいはその廃墟)を2070年代のセッティングに取り込んで、Bug City の結果とCrash2.0 に続く Target:UCAS での復旧作業で何が起こったのかを描くことになります。そして、お察しの通り昆虫精霊も登場し、今回も悪役です。

Blueeyes: Feral Citiesについて: キルギスタンのカラヴァン? テヘランの地区名でなく?
Peter Taylor: カラヴァンはサプライズであり、非常にユニークなセッティングです。中央アジアというのは非常にいい線です。

Vertaxisジュネーブが Feral (=野生/野蛮)になるって? 一体何が起こったの?
Peter Taylor: それはソースブックで。他の地域ソースブックと同じく、中心となるテーマに沿ってはいますが、非常に異なった雰囲気の都市を紹介しています(シアトル/香港/イスタンブール/カラカスあるいはLA/トーキョー/ユーロポート)。ジュネーブに何が起きているかというと、大規模な現代のスプロールが地獄の状態に…。何故か? それはネタバレになっちゃいますね…。

Method: BattlecorpsでPDF版を買った人のために、改訂版を PDF 化して供給するって話はありますか? (この質問が今この場では不適切なら、後で回答してもらってもOKです)

Peter Taylor: あります。

Prime_Mover: ちょっと先走りすぎかも知れませんが、バイオドローンのサンプルはもっとたくさん掲載されてますか? Running Wild とかで?
PeterTaylor: 僕のところに Running Wild が来るまで待って貰わないと(笑)。

hobgoblin: 間違ってたらゴメン。ニューヨークに例の大事が起きた後、国連は移転したんじゃなかったっけ?
Peter Taylor: その通り。偶然だねぇ?

Blueeyes: 都市関連といえば、マルセイユは Runners Heavnes のフランス語版でカバーされたよね。15ページほどなんだけど、その英語版がオンラインやそれ以外の形態で提供されるという話はありますか?

Peter Taylor: 翻訳すると15ページよりかなり多くなるけど、将来的にはそういう翻訳ものについてはいろいろ考えているよ。

Casazil: Shadowbeat のアップデート版を楽しみにしている友達がいるんだけど、どうかな?
Peter Taylor: 2009年には無い(いろいろ手を広げすぎてるからね)けど、今後のニュースには注目していて欲しいな。

TKD_Ninja_In_Black: Ghost Cartels では、ランナーのチームが南米をトレッキングして、Feral Cities にあるボゴタにたどり着くまでに酷い目に遭わされるって噂を聞いたんだけど、それ本当?
Peter Taylor: Ghost Cartels では、別々の三つの筋書きに沿って遊べるよう分割されている( Blood in Boardroom や Mob War のように)けど、続けてプレイしてもいい( Brainscan のように)。最初のキャンペーンの筋書きはシアトルから始まる。二番目は今のところほとんどのコア地域を訪れることになっている。そして最後のやつではランナーは南米に向かう。いろんなことが難題に向かっていくからね。シャレでごめんよ。(訳注:go south = 南へ向かう/ダメになる )。

Ryu: [関連]ポーランドはどうなる? Calozerca について何か変化は? NEEC はどう?
Peter Taylor: Calozerca: まだなし。NEEC については、2009 の製品のところですぐ話すよ。


Ghost Cartels と Feral Cities についての質問がなければ、2009 の件に移るよ。

2009 年最初の製品は Gamemasters Toolkit と言う名前で製作中。でも、実際にはもっと一般的な、たくさんのグループにアピールできるような製品だ。この製品は小さな箱入りのセットで、新しいスクリーンと、On The Run、それに早見表やその他諸々のオマケつきだ。

だいたい同じ時期に最初のシナリオである Dawn of the Artifacts シリーズを出す予定。来年以降から扱う予定の20周年テーマ全体をプレイするためのものだ。

Kadtarka: 分割して入手できるの?
Peter Taylor: それは今も議論中だけど、需要次第では、コンポーネントの中には他と分けて入手可能にするものもあるかも知れない。

Quin_Long: 別々に買うこともできるのに、Toolkit に On The Run を同梱するのはどうして? それは従来からの SR プレイヤー向け?それとも新規参入向け?
Peter Taylor: 簡単に言うと、On The Run はクールな導入用シナリオで、カタリストが版権を取ってからはずっと絶版になっていたものなんだけど、新しくこのゲームを始めたプレイヤー向けのものが欲しいというリクエストがずっと聞こえていたからなんだ。Toolkit は万人向け。いろいろな付属品も同様だね。

Casazil: Dawn of the Artifacts には何本のシナリオが入っているの?
Peter Taylor: Dawn of the Artifacts には4つの独立したシナリオ(ただしお互いに関連している)が入っている。

ZenDeadアースドーンとのつながりが強くなるという噂を聞いた。Artifacts のシリーズではもっとそちらの方向に向かうの?
Peter Taylor: Artifacts のシリーズは間違いなくシャドウランの隠された歴史と関係している(君がそれなりに長い間影の業界にいるのなら、その名を聞いたことがあるだろう僕の友人に話したとおり。彼が死んで、その名前が誰かに譲られたので無い限りは)。
Blueeyes: Artifacts ... その名前を見ると、ある要素が思い浮かぶよ… ED(指をクロスさせる)、Dragons、えらく年寄りのエルフ…。Dawn of the Artifacts や 2009 年の展開でそういう要素が活躍する可能性はあるのかな? 大きく外してたらゴメン。
Peter Taylor: その全部が全部ストーリーに関係するというわけじゃないね。僕が言えるのは、このストーリーがこの先にあるメタプロットに非常に大きく関わっているということだけだ。その前編みたいなものだと思って欲しい。

Qing_Long: ED 世界の「有名な」アーティファクトは出てくる? Book of Harrowsとか? ドラゴンの彫像とか? Blades の剣セットとか? 粘土板とか?
Peter Taylor: 今のところはアーティファクトの名前とその役割は秘密。僕が言えるのは、以前にシャドウランで公式に言及されたものを使うだろう、ということだけだね。

TKD_Ninja_In_Black: ビッグDが遺言状に遺した品物についての手がかりがやっともらえるのかな?
Peter Taylor: かもね(笑)

Blueeyes: ダンケルちゃんの遺言状の棚卸ってのもいいアイデアだよね(笑)?
Peter Taylor: 20周年の年だし、遺言状に載っているようなものを公式に意味のあるものにするのもいいように思うんだけど、どうかな?ダメ?


Peter Taylor: さて、続けよう。既にアナウンス済みの製品が二つあって、どっちも来年出ることになっている。地下世界のソースブック Vice と、クリッター・ソースブックの Running Wild だ。

Vice は Ghost Cartel 後の第六世界の地下世界がどんな様子かを掘り下げる。そして Underworld ソースブックよりも広く、より国際的な視点に立っている。みんなのお気に入り(マフィア、ヤクザ、三合会などなど)はなくなったりしていないし、それほど小さくない奴ら(エンシェンツ、カッターズなど)も健在だ。

Running Wild は確かにクリッターをカバーして入るけれども、単なるクリッター・カタログ以上のものになっている。

Blackthorne: そのクリッター本はどこかの地域だけをカバーするもの? それとも全世界?
Peter Taylor: Running Wild は全世界を扱うものになる予定だが、ペットや、防犯用の動物、サイバー化された動物、バイオドローン、汚染クリッター、それに当然、テクノマンサー・クリッターも…。

Casazil: Running Wild は覚醒生物だけ? それとも通常生物も載っている?
Peter Taylor: 通常生物の章も是非欲しいと思っている。シャドウランの世界では通常生物のことがあまり明らかにされていないし、僕のイメージでは、覚醒生物の割合は、ヒトにおけるメタヒューマンの率と同じぐらいだと思っている(つまり全体 30-34%ぐらい)。つまり、普段スポットライトを浴びている覚醒生物たち以上に、「通常」生物たちが問題を起こしているということになるんだ。
TKD_Ninja_In_Black: そのクリッター本では、旧クリッターを第四版対応に焼きなおしたものも載るのかな? cockatrice や corpselight みたいな。

Peter Taylor: はい。

knasser: Running Wild では、既存の製品に登場しているクリッターのすべて(あるいは大部分)がカバーされますか? …特に Drop Bears とか?
Peter Taylor: 当然。

Ryu: Viceについて:国際的視点については大賛成。公式設定のある地域に絞った地元のシンジケートの情報は載ってますか?
Peter Taylor: はい。全体的な設定と、実際にゲームに持ち込める特定の具体例について、それぞれ情報のバランスをとろうと努力しています。

Knasser: 「Vice」では、僕らの大好きなあの「カボチャ頭の基地外ギャング」連中が往年の栄光を取り戻すということはないですか?まさかあのヘナチョコ・エルフのエンシェンツがのうのうとのさばってたりしないですよね!! (^^)

Peter Taylor: できるだけいろいろな物事を取り込んで使えるようにしようと努力していますが、その結果次第ですね。ハロウィーナーズはかなり地域密着ですが、ヘナチョコ・エルフたちは多国籍のギャングで、いくつかのスプロールや国に跨っていますし…。

Blueeyes: Running Wild について:それぞれの生物ごとにイラストを掲載する予定はありますか? Paranormal Animals でやったみたいに。
Peter Taylor: いろいろなクリッターの適切なイラストを載せたいと強く思っています。予算を破綻させずにうまくやる方法を模索中です(かなりの数のクリッターが載る予定なので)。

ZenDead: クリッター本、凄ぇ。従来の本の焼き直しだけではなく、新しい奴らも載るんでしょうか? それに、他の国々だけじゃなく、北米も載りますか?

Peter Taylor: 前に言ったとおり、全世界的です。新しい生物と古い生物とが混在する予定です。

Casper: それぞれの組織には、プレイヤーやGMがそのパワーを比較できるような能力値が与えられるのでしょうか? あるいは別の案がありますか?
Peter Taylor: Corp Download のような方法でというのなら違います。例えば、Vice にはこういう組織をゲームで使ったり、自分の設定に合わせて適切に取り扱うための章があります。

kadtarka: 以前の本にはシャドウトークがたくさん載っていて、中でもクリッター本に載っていたものが特に好きでした。Running Wild ではシャドウトークの量は増えるのでしょうか?

Peter Taylor: 僕は SR4 のコア製品のやり方にこだわってる。フィクションの章とルールとを組み合わせることで、第三版のような退屈な百科事典のような感じを避けると同時に、第六世界のコンテンツの中で、ルールとオプションとを記述してくんだ。

Qing_Long: つまり、Running Wild が最後の「コア製品」ということですか? それ以外のラインでは、シナリオ、キャンペーン、ソースブックに重きを置いているということで?

Peter Taylor: もう一つ、予選を通過した本があるが、それは 2010 年に出版されることになるだろうね。Mr. Johonson's Companionだよ。

それ以降の製品については検討中。僕にとってはストーリーのデベロップは大ごとだし、第六世界の気になることを見渡すのもとてもやりたいことだからね。

hobgoblin: それは TM スタイルのパワーを持つクリッターってこと?
Peter Taylor: 多分ね…。覚醒を起こす潜在能力が動物たちにあるなら、それが Emerge しないって考えられるよね?

hobgoblin: ギャングの話だけど、red hot nukes は?
Peter Taylor: ギャングの厄介なところは、みんなそれぞれにお気に入りがあるってことだね。僕が言えるのは、全部のギャングが Vice でカバーされると言うわけではない、ってことだけ。

Buleeyes: Vice について:第三版であった、ヨーロッパでのヴォリーとマフィアの抗争に新展開は?
Peter Taylor: Ghost Cartels ではこれは一時的なものだと明記されていて、Vice では 2072 年の状態を維持しているとなる予定。

knasser: ちょっと前に Running Wild のカバーが出回ったことがあった。SR 製品の中でも一番出来のよいものだったと思う。あれが最終版?

Peter Taylor: その通り。

Coldan: Mr.Johonson's Companion は Corporate Download の拡張版?
Peter Taylor: いいえ。それは Corporate Guide になる。Mr. Johonson's Companion は Runner's Companion に入れるのには不適切だと考えたいろいろなものが入る予定だ。例えば、第六世界における異なったキャンペーン、さまざまな問題に関するゲームマスターへのアドバイス(三つの界をまとめて扱う方法など)、簡易解決システム、などだ。

Absinthe: 覚醒生物のデザインルールは?
Peter Taylor: いろいろアイデアをいじったりはしているんだけど、それを入れなくてももうこの本のページ一杯なんだよね。

Casper: Corporate Guide は 2009 年の予定に入ってる?
Peter Taylor: 仮に何とかねじ込んだとしても、出るのは 2009 年の末になるだろうね。

Blueeyes: 確か1〜2回前ぐらいのチャットで、Corporate Guide について触れてくれてたと思うんだけど、ひょっとして棚上げになっちゃったとか?
Peter Taylor: 時期的なものもあって、僕らはたくさんのクールな、優先順位の高い製品を抱えている。Corporate Guide はとても優先順位の高い製品だよ。

Ysrthgrate受肉体の昆虫精霊と覚醒生物の混血については何かある?
Peter Taylor: Running Wild に昆虫精霊やそれ以外のプレーン外の脅威を載せるだけのスペースが取れるかどうか、今は検討中だ。まだ話せる段階じゃないね。

Casazil: わはは。今月の HoloStreets はどう?
Peter Taylor: 予定日ははっきりしていないけど、前のチャットと GenCon ではすぐに ebooks でテストしてみるって言った筈。

Qing_Long: 20周年記念の企画について、もうちょっと聞きたいなけど、それは後で?
Peter Taylor: そうだね。Running Wild と Vice についての質問がなければ、20周年のリリースに進もう。


さて、それじゃあ20周年記念製品について。僕がアナウンスできるのは二つで、後の二つはまだ秘密。

最初は、"Seattle 2072" ソースブック。オリジナルのシアトル・ソースブックへのトリビュートだ。フルカラーだから好きなところをめくってくれてかまわない。

ZenDead: 前みたいに広告も載ってる?
Peter Taylor: その予定。

JMecha: その20周年製品では、より細かいタイムラインや、U.Kやティル、あるいは第三版の最後で革命がおきたような世界各地の、第四版の時代での状態とかはカバーされるのかな?
Peter Taylor: ここでそうくるとわ…。

20周年記念製品の二つ目は Sixth World Almanac だ。

これもフルカラーで、すべてキャラクター視点からのものになる。第六世界の細かい年表と、第六世界のファクトブック - つまり、2072 の世界がどんなものかの概要ね。

Blackthrone: これも来年とか(笑)?
Peter Taylor: いいえ。この4冊の本は年内に出すよ。

zed: 20周年記念の製品はは NERPS からの「広告」も入っているの?
Peter Taylor: これもいいタイミング。実は僕が話せる三番目の製品があるんだ。Introductory Boxed Set (入門用ボックス・セット)を計画中で、シャドウランを最初にプレイする人が20分で開始できるようにする。このセットは20周年記念製品になる予定で、信頼できる筋からこの製品はちょっとしたオマケと、「広告」が入ってると聞いている。

Blueeyes: 20周年記念製品についてだけど、ビッグD、ハーレクイン、書記官エーランみたいな昔の有名人が何らかの形で再登場したりとかしないのかな? あるいは、ずーっと昔のビッグDとハーレクインのワームトークの写しが載るとか(^^)?

Peter Taylor: 可能性はあるよね…。以前にも言ったとおり、20周年は、過去にシャドウランを有名にしてくれたアイデアやキャラクターに感謝するいい機会だしね。だから、うん。期待してくれていい。

Casazil: Seattle 2072 では地図を是非。大きなのを一枚だけじゃなくて、都市内のいろいろな地区を何枚かに分けたものを。それぞれの地区のライフスタイルを載せたものとかヨロシク。
Peter Taylor: フルカラーで、なんてどうかな? Sixth World Almanac も? それに旗とかは?

Ryu: Six World Almanyac について: どんな風にクールな中身なんだろう? 例えば、過去のメタプロットを解説してくれるとか?
Peter Taylor: キャラクター視点で書かれるもので、世界の詳細な歴史と、世界的な地政学の概要が書かれている。この本には Behind the Scenes は無いんだ…。

Blueeyes: Sixth World Almanac に世界地図つき? これは凄い!
Peter Taylor: あと、アマゾニアがスポットライトを浴びるのはこの本が初めてだね。

zed: その密輸品は俺たちでも買える?
Peter Taylor: Battlecorps で手に入るよ。僕は今アズテクの "No Sacrifice Too Great" って書いてあるTシャツを着ているけどね。

zed: 20周年記念密輸品もあるの?
Peter Taylor: たぶんね。

ZenDead: 今年はシャドウランの新規参入者がいるみたいだけど?
Peter Taylorシャドウラン4は本当にたくさんのプレイヤーを引き寄せているんだ(以前のプレイヤーたちもだけど)。僕らは主要なコア製品を出し終えたところで、一見複雑に見えることが新しいプレイヤーに敬遠されたくないので、Introductory Boxed Set でこの一番クールなゲームにプレイヤーを取り込みたいと思っているんだ。

JMecha: 4版で出てきた政府については何かカバーされますか? さまざまな軍隊、諜報組織、公安部隊などについては?
Peter Taylor: 企画はあるけれど、先の製品になりそうです。

Ysrthgrathe: ぜんぜん寝てないんじゃないの? ともかくファンタスティックだね!
Peter Taylor: 一言で言うと: 僕はあんまり寝てない

JMecha: 僕らに言えない二件って何?
Peter Taylor: 二つのプロジェクトがあって、かなり高い目標のために現在もテスト中。

JMechaシャドウランのミニチュアを出す予定は?
Peter Taylor: 今のところ、ない。

Blackthrone: 新しいプレイヤーを取り戻すという話だけれども、僕は2版でプレイを止めてしまったんだ。第4版を本屋で見かけて中を流し読みしてみて、今ここにいる。この偉大なゲームに関わったみんなに、すばらしい仕事だと言いたい。

Peter Taylor: GenCon ではびっくりするほどたくさんの人たちが同じことを僕らに言ってくれた。止めてしまった多くのプレイヤーたちが第4版で戻ってきて、第六世界での人生を楽しんでいるとね。

Cang: よく質問されることだと思うんだけど、たぶん僕だけ聞き逃したんだと思う… SoLAはどうなった? 僕の住むブラジルで何が起こったのか教えて? ::tongue::
Peter TaylorSoLA 開発中の地獄のまま。何か話すことが出来たら話すよ。今のところ南米は Ghost Cartel と Sixth World Almanac で触れる予定。

Qing_Long: 20周年の製品はいつごろ出るのかな? GenCon の時期にまとめて? それともバラバラに? いつ?
Peter Taylor: 20周年製品は来年中に、僕らの「普段どおり」に分けて出る。もちろん、大物は GenCon の時期まで取って置くけどね。

zed: オースティン、サンアントニオ、ヒューストンをめぐって、CAS と Aztran がまた戦争に突入するなんてのはどうです? ここんところいい感じの戦争が起こって無いし、南からアマゾニア、北から CAS なんてのはシャドウランの世界のブレーキになっていいんなじゃいかな。
Peter Taylorシャドウランの世界に戦争を起こそうと言ってきた人の数の多さには驚くよ。いつかはやるかも知れないけど、それはわからないよ。

Casazil: 4版以外のシャドウランでは、魔法関連の強化のためのソースブックが複数出ているけれど、4版でもこの分野で追加サプリメントが出る予定なのかな?
Peter Taylor: これについては GenCon でもちゃんと話したね。現時点では何も予定されていない。それにご存知の通り、2009年はかなり手一杯な年になる。シャドウランデベロッパーとして、僕のもっとも重要な目的は、出版する製品をできるだけメタプロットや設定に添った形で確実に統合していくことだ。Ghost Cartels (や Runner's Companion ですら)のような本がこの方針と合致している。これらの本は僕らがメタプロットに合わせてやっていることに完全にフィットするし、既に出版したものの設定を利用している。GenCon での僕の発言を誤った形で引用するなら「もし軍事や諜報に関する本を出すのなら、それは戦争が間近に迫ってきているということだ」となるね。

Method: Corporate Guid が 2010年の方に向かって追いやられているとすると、Almanac では各地の大手企業をカバーしているってことかな?
Peter Taylor: そう思ってくれていいと思う。

Casazil: A starter box should go over well as a Shadowrun Special Agent for Catalyst I have seen a small pick up in new players at my Demo/SRM games

Peter Taylor: そういう人たちが、まさに Intro Boxed Set のターゲットの一部だね。

JMecha: テクノマンサーの正体について、公式になにかコメントする予定は?
Peter Taylor: もうしたと思ったけど(^^)。 Emergence では、テクノマンサーの正体について少なくとも5通りの説明が載せてあるよ。好きなのを選んでね。

Cang: Runners Companion について僕が見た限りでは、ユーロ・ジャズにもさまざまな地域や信仰をゲーム内に取り込もうとしているようですが?
Peter Taylor: Shadows of Asia にインドを入れるように言ったのは僕。SoLA の悲しい運命に関するアルゼンチンの項も書いた。
Sprawl Survival Guide の全世界的な概要も担当した。それに Street Magic の tradition も担当したよ。僕が全世界的な感触を好んでいて、推し進めているんだと言ってもいいと思うんだよ。

Ryu: [無関係な憶測] NEEC も Sixth World Almanac に入っていると思っていいかな?
Peter Taylor: うん。

Coldan: みんなが戦争のための装備を欲しがっていて、だから個人的にあなたに戦争を始めさせたいのだって思ったりしてませんよね?
Peter Taylor: Arsenal には真に重装備で最先端の軍規格の装備は載っていないと指摘した人たちはたくさんいる。Arsenal の大部分は、ランの最中や、第六世界のスプロールの街角で出くわすようなものばかりだ。これはわざとそうしてある。

Blueeyes: Dawn of the Artifacts には続編があると思っていいですか? もしそうなら、それが出るのは 2010年でしょうか?
Peter Taylor: 僕らとしては、来年じゅうに Dawn of the Artifacts の全シリーズを出してしまいたいと考えている。

raggedhalo: Runner's Companion が紙媒体で出るのはいつごろですか? 地元のなじみのお店では全く分からないんですが。
David Stansel-Garner: Runner's Companion は 8/18 には出荷されています。問屋に問い合わせることができるでしょう。大手の問屋なら在庫を持っているでしょうし、もし在庫切れなら予約中のはずです。

Peter Taylor: さて、ここらでそろそろ時間切れになってきたから、手早くebookについて片付けてしまおう。

最初のebookは Digital Grimoire になる予定。これは Street Magic の増補版で、たくさんのオマケと、実際の本には入れられなかったいくつかの例が載っている。

Digital Grimoire に続いては、初のシナリオが三つ。SR:M につながる NYC でのもの。

それに合わせて、複数巻の NYC 設定 ebook が出る。

ebook は、Digital Grimoire のように、テーマに合わせて従来のコア商品を補完するような商品になる。

どれも必携ではないけれども、おまけがたくさんついているから、コア商品がすきで、さらにバラエティが欲しいと思うヒトになら気に入ってもらえると思う。

Coldan: ルールに関する質問は、今日はダメ (^^)?
Peter Taylor: 今日はダメ。エラッタは次週以降にポストする予定だから、ルールに関する質問は次のチャットまでとっておくか、ウェブサイトに載っている FAQ のアドレスまでメールで送って欲しい。

Casazil: Between Magic and Tech で、Anartica で何者かが何かしているってことは?
Peter Taylor: 僕が考えている通りの人物のことを言っているのなら、現時点では彼が戻ってくる予定はないね。

Azure_Reg電子書籍サプリメントが、以前の SR2 で人気のあった「カタログ」スタイルになる可能性はある?
Peter Taylor: ある。

hawk: Ghost Cartel のリリース日は?
Peter Taylor: 決まり次第ウェブサイトに挙げるよ。

Cangカンボジアのナーガのような覚醒生物がもっと登場しますか?
Peter Taylor: Awakened Haunts は是非やりたいと今でも思ってるよ。

公式チャットの時間はここまで。

とてもいいチャットだったよ。みんな参加してくれてありがとう。