さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

椿山課長の七日間

ケーブルの日本映画チャンネルで流れていたので観る。急死した百貨店課長(西田敏行)が初七日の間だけ現世に戻って心残りを何とかする話なんですが、その現世での化身が伊藤美咲っていう、言いようによっては宮藤官九郎的なお話。伊藤美咲の演技力は微妙だが、脚本、演出ともによくがんばってたと思います。序盤の「えー、どうなっちゃうんだろー」って思わせる、観客の食いつかせ方が上手。面白かったです。

脇を固めている役者さんたちがいい味を出しています。中でもスッと力の抜けたいい具合の父親役の桂小金治さんの演技が光ります。

しかし浅田次郎って、なんでこう、「生前の心残りを死後に取り返そうとする話」が多いんだろうなぁ。いや、俺そういうの大好きなんだけどさ(笑)。