さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

To Mary Or Not To Mary

チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin、1809年-1882年)は、フィンチの嘴やミミズを観察した時と同じような忍耐強い厳密さを、結婚の問題でも発揮した。平静を保っていたとは言い難いかもしれないが。

ダーウィンはEmma Wedgewoodと夫婦になることについて、利点と欠点をそれぞれまとめて、天秤にかけた。このリストの『結婚しない』という項目には、「親戚を訪ねる必要がなく、つまらないことに煩わされない」と書かれている。さらに、「不安と責任。多くの子供がいて、1人1人にパンを与えれば、本を買う金も減る」などと続く。

しかし、愛の恩恵と孤独への恐怖がダーウィンを迷わせた。「ロンドンの薄汚れた家での孤独な生涯を想像したら」と、「[結婚しない]欠点」の項目には書かれている。「優しい妻がソファに座り、立派な暖炉や本、音楽がある。そこにいる自分を思い浮かべてみよう」

「[永遠の伴侶、年をとってからの友人……]いずれにせよ、犬よりはまし」とダーウィンは書いている。

わざわざリストアップするあたりがダーウィンらしいというか、何と言うか。でも、悩むポイントは昔も今も、そして科学史に燦然と輝くダーウィンでも凡百な俺たちでも、基本的には変わってないんだなと思いました。

あと、原文にある"Marry ― Marry ― Marry Q.E.D." という書き込みにちょっとニヤけました。