メモ:中国の人のお名前構造
最近、レッドクリフとかのCMをよく見ます。これに関連して、以前から「よく日本で見られる『諸葛亮孔明』という表記は基本的に正しくない」という言説があり、そこら辺について俺の脳内が混乱していたので、軽く調べた。俺用メモ。
「えー、そんなんも知らんのか?」みたいな人とか、興味のない人は飛ばしてね。参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%97
- 中国人のお名前は、姓(せい*1)、諱(いみな)、字(あざな)の三つの部分から構成されている。
- 姓は日本語の姓と同じ。苗字。家の名前。
- 諱は日本語の名と同じ。個人の名前。ただし、この名前をおおっぴらに呼ぶことは失礼とされていた。諱は「真の名前」であり、明らかになると呪いの対象にできたりすると考えられていたから*2。
- 字は呼ぶことが憚られてしまう諱の代わりに使われる俗名。ハンドルw。通常はこちらの名を用いて名乗ったり呼んだりする。
ちなみに上の例で行くと「諸葛亮孔明」は
- 姓:諸葛
- 諱:亮
- 字:孔明
さらに、もう一つ。官職に就いている人はこの「字」よりも官職名を優先して呼ぶ。親しい間柄以外では、官職に就いている人を字で呼ぶのは多少無礼なことだった。
だから、初期状態の孔明は「諸葛孔明」と呼ぶけど、蜀の総理大臣相当の官職である「丞相」に就いた後は「諸葛丞相」と呼ぶんだと思う。
麻生太郎さん、って呼ぶのは親しい人以外は無礼なんだな。麻生総理、って呼ばないと。
日本の「忌み名」との関係
- 日本にも諱(忌み名)があり、中国と同じように、おおっぴらに明らかにしない名前
- その代用として、やはり「字」または「仮名」と呼ばれる名前がある。これの使い方も中国とほぼ同じ。
以上。