さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

レディ・ジョーカー

レディ・ジョーカー [DVD]

レディ・ジョーカー [DVD]

映画化絶対不可能〈高村薫・原作〉に挑む問題作
社会派文学の旗手・高村薫が1997年に発表し、今日まで64万部の大ベストセラーとなって、現在も着々と部数を伸ばして気を吐く圧倒的巨編「レディ・ジョーカー」。〈グリコ・森永事件〉に想を得て書き綴られたこの小説は、そのスケール、その深遠な主題、その衝撃的なドラマ展開を以って、映画化絶対不可能とされていたもの。これを実に5年に及ぶ歳月を費やして、構想、脚本、製作準備を経て、遂に映画化を実現させた超大作である。

豪華キャスト、特に俺の好きないぶし銀な役者さん勢ぞろいに誘われて観てみました。

結論:『映画化絶対不可能』は正しかったんだなぁ…orz。

複雑な構成を追いかけることを最初から放棄し、粗筋だけをなぞり、しまいには伏線や謎の説明まで放り投げて雰囲気に逃げて終わる最低の脚本。人物描写もお粗末。もし映画館に見に行っていたら即座に「金返せ」と叫ぶレベルの映画です。だいたい、タイトルがどうして「レディ・ジョーカー」なのかすら説明されないってどういうことでしょう?


久しぶりに殺意が涌きました。

p.s.
ああ、でも吉川晃司の怪演は光ってました。奥さんと二人で

って言いながら見てました。