さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

メモ:OpenOffice Writerで見開き二段組み文書を作るスタイルセットの一例

OOo1.1.5/WinXP でやってみた*1

ページの構成案

左綴じでこういう感じ:

表紙
索引
第一章
   章扉
   本文二段組み
第二章
…

章扉は段組なし。本文は二段組み。どちらのページも左右どちらに来るかは不定。ヘッダフッタは見開きで左右に違うものを配置する。

で、各章を1つのファイルとして作成し、それをマスタードキュメントで括る。マスタードキュメントが持つのは表紙と索引部分のみ。

ページスタイル

  • 表紙:「最初のページ」から生成(もしくはそれを変更して利用)、ページレイアウト「右」、段組なし、ヘッダ、フッタなし、次に続くスタイル「標準」
  • 目次:「索引」から生成、ページレイアウト「左右対称」、二段組み、ヘッダ、フッタあり(左右同じにするかどうかはお好みで)、次に続くスタイル「章扉」
  • 章扉:「標準」から生成、ページレイアウト「左右」、段組なし、ヘッダ、フッタはお好みで、次に続くスタイル「本文(二段組み)」
  • 本文(二段組み):「標準」から生成、ページレイアウト「左右対称」、ヘッダ、フッタあり(左右対称にするかはお好みで)。次に続くスタイル「本文(二段組み)」

段落スタイル

  • 見出し1: 体裁>区切り「使用する(種類=ページ、位置=前)」「ページスタイル付き(スタイル=章扉、ページ数=0)」 … この見出しは、章扉の表題として利用する。この「区切り」の設定によって、扉ページにある見出し1の直前で必ず改ページが発生するようになる。

注意事項として

  • 目次と本文の境界に空白ページが入ることがある: 目次の次のセクションは必ず右ページになるように、Writerが勝手に空白ページを挿入する。この空白ページのスタイルは、索引のページと同じ。これはWriterの仕様らしい。
  • ヘッダ・フッタ
    • ページレイアウト「左右対称」は、Wordで言う「見開き」と同義。
    • 左右のヘッダフッタを違うものにしたければ(例えばページ数は見開きで左端と右端にあって欲しいとか)、ページレイアウトのダイアログから指定するのではなく、ページ上に勝手に挿入されるヘッダ・フッタ領域を直接いじること。
    • なお、ページレイアウトを「左右対称」にしても、ヘッダやフッタの段落スタイルは自動的に「ヘッダ右、ヘッダ左」という風にはなってくれないみたいなので、とりあえず最初の2ページぐらいは自分でスタイルリストから選んで「ヘッダ右」「ヘッダ左」を設定してやること。それ以降は勝手にそれを継承してくれるみたい。フッタも同じね。

現状の問題点

  • 章扉の見出し1の垂直位置をもちょっと下にずらしたい。ページ先頭にある段落には、段落スタイルの「段落の前」に入れた数値が無視されるようだ。空白行を入れようかと思ったけど、それだと体裁>区切りの機能と衝突しちゃうしなぁ…。

こんな感じ。

…これだけ考えるのに数日を要した…すっかりWordな考え方に毒されている自分に気付いたよ。発想の転換必要ぢゃね。

*1:…もう2.0が公開されたってのに(笑) でも日本語版はもう数日かかるみたいだね。 http://ja.openoffice.org/