さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

風邪引いた

…というわけで、12/7の午後あたりから悪寒と頭痛のダブルパンチで死んでおりました。(これを書いているのは12/9です)

google map で自宅から一番近い内科医院を検索して、行って見ました。自宅の一部を改築して作ったらしいその小さな診療所は:

  • 扉を開けるとお爺ちゃん(見た目大体70才ぐらい)が下駄箱を一心不乱に掃除している
  • 受付に誰もいない
  • 思い切って「あのぅ」と声をかけてみると、そのお爺ちゃんが「おお」と言って奥に引っ込み、数秒後に白衣姿で出てきて、「じゃ、そこの待合で待ってて。いま準備するから」と言う
  • 指差された方に行って見ると、待合室が半ば物置になっていて、使わなくなった炊飯器とか、年代もののちゃぶ台とか、ウルトラマングレートの絵本とかが置いてある(が、掃除はしてあるらしく、ホコリなどはない)
  • その待合室にも誰もいない
  • しばらくして呼ばれるままに診療室に入ると、いきなり私のおデコに手を当てて、「んー、熱はないな」と言う。体温計も使わないし、熱があるかとも訊かない。
  • 聴診器を持っているが使わない。症状を訊く→胸と背中を「とんとん」とやる例のアレ→のどの奥を覗く→「うん、風邪だなこりゃ」
  • 「薬出すから、待ってて」と言われて、再度待合室で待っていると、がさごそ、ぱらぱらという音が受付の奥から聞こえる。どうやら先生自身が調剤しているらしい
  • その間、「人間の体はよくできていて、動いちゃいけないときはダルくて動けなくなるもんだから、逆らっちゃダメだ」などのためになるお話をたっぷり聞かせてくれる
  • 薬袋を渡すとき、「自慢の薬だから良く効くぞ」と言ってニヤリと笑う。(カプセルや錠剤に自慢も何もないんじゃ?とか、ちらりと疑問が脳裏をかすめるが、いい加減体が参っていたのでスルーした。)
  • 「薬を飲んでもダメなようなら、また必ず来るんだよ」と都合五回も念を押される。(よっぽど危険な何かなのかと不安になる)

というところでした。帰宅して、貰った薬を飲もうとしたら、薬袋が妙にかさばってることに気付きました。中に手を入れて取り出して見ると:

  • 一つ一つ小さな半紙みたいなものに*1包まれた粉薬が出てきた こんな感じ→ http://d-inf.org/drug/yakuhoushi.html
  • 中には白と茶色の粉が入っていて、どうやらこれは先生がじきじきに計量して調合してくださったものらしい。(ああ、それで自慢の薬なのか、と納得)
  • そしてひどく苦い

自分が凄く小さいこどもの頃に、そういうお医者さんに行った気がします。ちょっと懐かしいような、ちょっと「おい大丈夫かよ」的な、そんなお医者さんでした。

追伸。

風邪は治りました。先生は正しかったよ

*1:後で調べて分かりましたが、薬包紙というものらしいです