さり海馬

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シャドウラン:新しい魔法様式「電王」

ストリート・マジック発売記念バカ企画。
分からない人にはとことんわからないと思うので、そういう人は華麗にスルーしてください(笑)

■電王様式
コンセプト: 時の列車の乗客は、そのチケットを持つものに「未来の人類」または「イマジン」と称する精霊を憑依させることを可能にします。ただし、憑依した精霊を自らの支配下に置けるのは特異点と呼ばれるごくまれな特質を持つもののみです。

戦闘: 火(モモ)
探知: 大気(ジーク)
身体: 大地(キン)
幻影: 水(ウラ)
操作: 獣(リュウ
ドレイン:意志力+魅力

電王様式は特殊な憑依の様式です。

電王様式には「時の列車」と呼ばれる特異な概念があります。これは上位次元界のひとつで、ちょうどアボリジニ様式の『夢の時間』のように、現在・過去・未来が同時に存在する、時間の埒外にあるとされています。この様式の魔法使いとなるためには、この「時の列車」界の自由精霊から与えられるとされる「パス」と呼ばれる護符と、そして「特異点」と呼ばれる稀有な特質とが必要です。

この様式の精霊は何らかの目的を持ってわれわれの世界にやってきているようですが、現在のところ、その目的は明らかになっていません。精霊の性格や動機もさまざまで、特に一定の目安はありません。

精霊は物理界では実体を持ちませんが、きわめて脆弱な顕現体となって、物理界の存在と意思を疎通することができます。顕現する際の姿は、召還した魔法使いの中にある印象によって決まります。この印象は様式によっては決まらないため、魔法使いごとにまちまちな姿になります。共通しているのは、魔法使いが持つイメージを備えたヒューマノイドと他の要素を混ぜ合わせたものになるということだけです。

この様式は21世紀初頭のJIS(当時は日本国)で突然発生しました。一説によると、この様式の精霊は現在の魔法理論では不可能とされている時空連続体への干渉能力を持っているとされていますが、それを実証する足りる証拠は今のところ何一つ見つかっていません。

電王様式の精霊は、必ず《特異点侵食》《精霊との契約》のパワーを備え、また(通常の精霊としては特異なことに)《消散》の弱点を持っています。


Urgent Message: 特異点侵食

電王様式の精霊は《特異点侵食》という特殊な《侵食》パワーのバリエーションを持っています。この《特異点侵食》はいくつかの点で《侵食》とは異なっています:

  • 侵食は瞬時に行われ、また可逆的である: 儀式を必要とする《侵食》とは異なり、《特異点侵食》では通常、器側の意思によって融合が行われ、それも1複雑動作で融合が完了します。融合した精霊と器は、器か精霊どちらかの意思によって再び元の姿に分離することができます。分離にも1複雑動作が必要です。分離後、器は精霊の【フォース】Sのドレインに抵抗しなければなりません。
  • 侵食後の形態を選べる: 侵食後の形態は、器側の意思によって選択され、真正体か混成体のどちらかになります。侵食後の能力については、ルールブックの記述に従います。どちらの形態をとっても、身体の制御は精霊によって行われますが、精霊は器の意思に反した行動を取ることができません。また、真正体の姿は、融合した精霊によって大きく異なります。
  • 侵食後も精霊は器に逆らえない: 侵食後、身体の制御権は精霊の側に移りますが、器が眠っている、気絶しているなど、意識を失っている状態でない限り、精霊は器の意思に反した行動を取ることができません。そうした行動をするためには、精霊の【フォース】×2と器の【意志力】+【魅力】+6の対抗テストを行い、勝利しなければなりません。このテストに失敗した場合、精霊は強制的に融合を解除され、ホームプレーンである「時の列車」界へ送り返されてしまいます。

シャドウラン 4th Edition 上級ルールブック ストリート・マジック (Role&Roll RPGシリーズ)

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