さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

「バカフィルタ」開発中


本家/.の記事より。 「ネット上の愚かな言論と戦う」ためのオープンソースソフトウェア開発プロジェクト、StupidFilterが立ち上がったそうだ(FastSiliconの記事)。開発者のGabriel Ortiz氏とPaul Starr氏曰く、

長い間我々は、「愚かな言論」の圧制を前に沈黙を強いられてきた。はじめインターネットは、同等の学識を持つ人々が知的な交流を行う場だった。しかしいわゆる「永遠の九月」以降、我々は新規参入者がもたらしたノイズの濁流に飲み込まれてしまった。ユーザドリブンなウェブコンテンツの出現は事態をいよいよ混沌とさせ、我々の忍耐も限界を越えた。逆襲の時が来たのだ。

と鼻息荒い。
ようするに、spam対策等で使われるベイジアンフィルタ等の技術を応用して、spamのみならず「荒らし」や下品な表現、オフトピックな言論、ネットイナゴの類の自動検出を目指しているようである。迷惑メールならぬ愚かな言論のサンプルは主にYouTubeのコメント欄から採集し、人間による5段階評価を反映させるという仕組みらしい。来月には最初のコードリリースを行い、ブログやCMSWikiへの組み込みや、Firefoxプラグイン等の開発を目指すと言う。どこまで本気か分からないが今後の動向が注目される。

真っ先に自分に対して使ってみたい。「あなたの記事からバカ成分が検出されました。このままポストするとあなたの知性や品性に対する評価が危険にさらされる可能性があります。隔離しますか? [Y/N]」

ちょっとだけ思い出したのが、星新一ショートショート。劣等感が世界中を覆い尽くす話。あれ、なんだったけかな?タイトルが出てこないや。