さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

ニコニコ・シャドウランの可能性


たとえば観光ツアーのように、みんながだいたい同じタイムスケジュールやプロセスを踏んで動くものであれば、擬似同期的コミュニケーションが適用できるでしょう。「右手に大仏が見えます」とバスガイドさんが言うタイミングにあわせて、大仏のおでこに「肉」という文字を表示させる、といったイメージでしょうか(笑)。

もう少しまじめな例を出すと、「家具やプラモデルを組み立てる」「料理をする」という行為も擬似同期化しやすいでしょう。これらは今までだと、紙のマニュアルやレシピを見ながら、基本的に誰もがいくつかの決まった段階を踏むという行為でした。決まった段階を踏むということは、コメントを出すタイミングをシンクロさせやすいということを意味しています。「次はこことここを組み合わせる」といったコメントや指示が、対象の側に張り付いて表示されれば、とても便利になるでしょうね。

ただし、いまのところ現実の世界にそのままコメントを表示させる仕組みというのは存在しません。しかし、それほど遠くない未来には、そうした技術が発展する可能性があるかもしれない。それが「AR(Augmented Reality)」と呼ばれる技術です。

ちょっと妄想してみた。

  • 「パラシールド*1の研究所に突入してバイオドローン*2の新作(シベリア虎ぬこたん)を奪取してみた(前編)」とかいう動画フィードがどこぞのノードから流れてる
  • 「ぬこたんキター!」とか「このアデプトの蹴りはネ申」とか「ぬこたんに喰われてトロール・ランナー脂肪m9(^Д^)プギャーーーッ」とか「お肉ウッウッウマウマー♪」とか「通報しますた」とかコメントが流れてる
  • 「前編だけかよ。完成してからうpすれ」とかdisられる
  • 言うまでも無くパラシールドの依頼したネット監視会社ではこのフィードを監視していて、書き込みはすべてトレースされている
  • かと思ったら、テクノマンサーのニコ厨がリダイレクトしていて、その情報はパラシールドには届かない
  • たまたまこの動画を見ながらランやってるランナーがいる(おい!)
  • 気がついたら、マジで同じ研究所だったので早速「同じ研究所にライブで凸してるけど、何か聞きたいことある?」とか書き込む*3
  • 「mjd?!」「ktkr」「kwsk」「wktk」「うpうp!」とか意味不明のジャーゴン飛び交う
  • いよいよ最後の銃撃戦、クライマックスんところで時報が入って萎える。つい「時報自重」とか書き込む
  • 後日。奪取したシベリア虎ぬこたんで「ぬこ鍋」動画が上がり、みんなでちょっと癒される。

…妙に違和感が無いぞ…。

*1:バイオドローン開発では業界トップの会社

*2:生物を脳改造+サイバー強化して「生きたドローン」と化して、セキュリティに使おうというキワモノ。参照→Augmentation

*3:すいません、「やってみたスレ」が混じってます(笑)