さり海馬

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自分の体で実験したい

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

読了。純粋に科学史のお話として楽しめました*1

科学の進歩のために、自分の知識欲を満たすために、人々を病気から救うために。さまざまな理由で自分を実験台にした科学者たち*2の列伝です。

表紙とタイトルにインパクトがあるので、結構キワモノ系の話かとも思いましたが、内容は至って淡々としており、彼ら/彼女らがどういうわけでそうした行動を取ったのかを冷静に描いています。そういう意味では「裏切られた」と感じる人もいるかもしれませんね。

実は一番面白かったのは巻末の年表です。この本に掲載された10人以外にも、やっぱり「自分実験」をした人々がいます。そういう人たちが年表に載っています。

*1:でも、何か一言コメントしろといわれたら、やっぱびじう氏じゃないが「味見はやめようよ」だと思います(笑)。

*2:正確には、最後の一人は科学者ではないのですが