さり海馬

Thoughts walk away, blog stays.

ストレスによる空腹=スーパーサイヤ人

“ストレス太り”を経験したことのある人や、今まさにその真っ最中だという人は少なくないはず。ストレスにさらされると、やたらお腹が減って食べ過ぎてしまう。食べるとストレスがやわらぐ気がするので、食べないではいられない。カロリー過多になり、体にどんどん脂肪が蓄積されていく。

しかし、テキサス大学サウスウェスタン・メディカル・センターの研究者マイケル・ルター氏らによると、ストレスにさらされているときは、空腹感を満たさない方がストレスを緩和できるらしいのだ。「冗談じゃない!食べないとストレスが増える一方だよ!」という声も聞こえてきそうだ。

しかも、ルター氏らによれば、われわれはお腹が減っているときの方が幸福感を覚えていられるという。こう言うと、「お腹がいっぱいなときの方が幸せではないか」「ひもじいと不幸せではないか」という反論があるに決まっている。しかし、朝起きてから何も食べずにジムに行って運動する日々を過ごしている筆者に言わせると、ルター氏らの説には納得できる部分が多い。

つまり、こういうことかな。

  • ストレスがかかると、それを緩和するためのホルモン「グレリン」が分泌される
  • このグレリンは、ストレスを緩和するための行動を促すホルモンで、その血中レベルが高い状態だと積極的にストレスに対抗する行動を取ろうとする(つまり、頑張れる)
  • これは、グレリンが効きにくい体質のマウスが他のマウスよりストレスから抜け出そうとする行動を取りにくい(=頑張る気力が出ない)ことから明らかである
  • ただし、このグレリンには実際に空腹であるかどうかとは関係なく「空腹感をもたらす」という副作用があり、その空腹感を満たしてしまうと、血中のグレリン濃度は低下してしまう
  • 以上のことから、本当に空腹でないときにストレスによる空腹感が起こった場合、その空腹感を満たさない方がグレリンの水準を高く保てるので、頑張れるし、身体が危機対応モードに入っている、ということになる。

あー、実体験的には身に覚えがあるなぁ。喰っちまった後にやってくるあの喰い過ぎ感と罪悪感と無力感。

ストレスによる空腹中は「スーパーサイヤ人モード」だと思うことにしよう。

辛かったら、とりあえず「クリリンのことかー!」(AA略キーワードリンク先参照)っと叫んでみる
か。