さり海馬

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最近は下手すると軽油の方がガソリンより高い理由

以前はガソリンよりもずいぶん安かったはずの軽油が、最近は高いですよね。

 ガソリン税は1リットル当たり53.8円なのに対し、軽油引取税は同32.1円。両者の価格差は21.7円ある。また国内の卸スポット市場では、税抜きで軽油が40円程度、ガソリン34円程度となっている。これを基に計算すると、軽油のほうが15円程度安く売ってもおかしくない状況は続いているのだ。

そうならない原因は、ガソリンの価格競争の激化にある。

「販売量の落ち込みが激しく、ガソリン価格を引き下げざるを得ない」

 多くのスタンド経営者が異口同音にこう話す。需要減退の中で価格競争に引きずりこまれており、ガソリン価格を引き下げてドライバーを呼び込もうとしている。だが競争が激しいのはガソリンだけ。じつは通常のスタンドにおいて軽油販売量はほんの数%しかない。軽油を値引いても客足が大きく増えるわけではなく、安値販売の対象外とならざるをえないのだ。

まとめ。

  • 軽油の価格が上がっているのは世界的な傾向で、原因はディーゼル車の多い欧州で需要が高まっているため
  • でも日本ではちょっと話が違っていて、税金のことまで計算に入れると、軽油はまだ安価で売れる筈
  • それをしないのは、ガソリンが値引き競争を起こしていて、それを軽油にまで適用していないため(スタンド側はガソリンはかなり無理して下げているけど、軽油はあんま無理していない。ガソリン下げるとお客さん増えるけど、軽油を下げてもお客さんあんまり増えないから。だからその分軽油が高くなってる)。
  • 割を食っているのは業務以外でディーゼル車に乗っている人

ということに。