さり海馬

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人工筋肉の収縮速度は人間の筋肉の4000倍

この素材は長いリボン状のカーボンナノチューブを編んだような構造で、「nanotube aerogel」と呼ばれています。「空気のように軽く、鉄よりも固く、ゴムよりも柔軟」という性質を備えているそうで、電圧を加えることにより人間の筋肉のように収縮するとのこと。カーボンナノチューブに電圧を加えることで編まれたカーボンナノチューブ同士に反発力が生まれ、それにより「人間の筋肉の4000倍」という高速の収縮動作が行えるそうです。

この特性は-193℃という低温や1627℃という高温でも維持されるため、宇宙や燃焼室といった過酷な環境下でも利用できるのも特徴の1つ。さらに非常に軽量で、1オンス(28.3g)あれば1エーカー(約4047平米)の面積をカバーできるとのこと。将来的にさまざま用途での利用が期待されているそうです。

また一歩、ストリート・サムライの世界が近づいて参りました。ちなみに元記事を読むと、この温度範囲はそこまでしか測定できなかっただけで、実力はそれよりも広い範囲になっているはず、とのことです。

ところで、印加すべき電圧が記載されていなかったので、論文をあたってみました論文の表からすると、印加電圧は0〜5kVですね。結構高電圧だから、稼動にはそれなりの高圧電源が必要ですね(アイアンマンのアーク・リアクターとか!!)。

ところで、このくらいの電圧があると、こう、「外装を破壊されて露出したストリート・サムライの人工筋肉からバチバチと音を立てて放電」という非常にステキな絵柄が実現されそうな雰囲気であります*1

*1:ちなみにシャドウランの人工筋肉は基本的に生体電気や他の筋肉の運動による発電を利用している設定なので、これよりもずーっと低い電圧で稼動している…はず