さり海馬

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サイバーデッキの復活:SR5 development: The reconfigured Matrix and the return of cyberdecks


以前の記事でも書いた通り、Shadowrun 5th Edition では、サイバーデッキ/cyberdeckが復活します。そして、サイバーデッキを使ってマトリックスにアクセスする人が「デッカー/decker」、使わないでアクセスできる異能者が「テクノマンサー/technomancer」で、その両方をまとめた呼称が「ハッカー」になります。

サイバーデッキの登場する背景には、マトリックスに対するメガコーポ各社の態度が変わったことがあります。つまり:

The major change involves the megacorporations realizing that a free and open Matrix does not serve their interests, and that Danielle de la Mar and her ilk provide the perfect excuse to clamp down on things in the name of public safety.

メガコーポ各社は、自由でオープンなマトリックスは自分たちの利益にならない、と気づいたのです。

そのために、マトリックスに新しいプロトコルを導入し、彼らにとってより「安全な」環境にしようとしたのです。そのため、コムリンク上のペルソナプログラムを使ってマトリックスにアクセスしていた(テクノマンサーでない)ハッカーたちは、その「安全な」マトリックスのセキュリティを突破するために、新たな機材を必要とするようになりました。それがサイバーデッキです。*1

The Matrix is a tougher place for hackers now. Security is tighter, and the Grid Overwatch Division of the Corporate Court is constantly on the watch for illicit activity. This gives deckers and technomancers the chance to buck the odds, show off their skills, and pull off amazing feats in the face of pressing danger. To us, that feels very much like Shadowrun should.

今やマトリックスは、ハッカーにとってより厳しい世界になりました。セキュリティの締め付けはキツく、企業法廷配下のグリッド監査局(G.O.D.)が不正なアクセスを常に監視しています。デッカーやテクノマンサーはこうした環境で危険な賭けをし、腕前を披露し、追い詰められた状況下で離れ業をやってのけることになります。まさに、シャドウランらしい世界です。

*1:ちなみにテクノマンサーはサイバーデッキを使わないようです。これは推測ですが、バーチャキネティック能力は今回のプロトコル変更の影響をあまり受けなかったのでしょう。