Unwired がマジで未来じゃなかった件
シャドウラン4thの世界では、世界中の人々が無線メッシュネットワークに繋がっていて、いつでもどこでも誰とでも、そしてどんなオンラインサービスでも受けることが出来ることになっています。大雑把に言うと、今の携帯電話がもっと最強に強まった状態です。
そういう世界では、ネットに繋がるのが当然であり、そうでない場所ではいささか困ることになります。災害などによって基地局が破壊された場合や、一般のプロバイダがカバーしていないような奥地に分け入るような人々*1にとっては、インフラが使えない状態になってしまいます。
そんな状況を想定して、シャドウラン 4th のサプリメント "Unwired" には、こういうドローン(多少自律行動できるロボットみたいなもの)の設定があります。
Roving Hub
This medium wheeled drone carries an Evo Mobile Terminus nexus(p.196), allowing a Matrix access points to be established for multiple users almost anywhere.
自走式ハブ
この自走式ドローンにはイーヴォの「モバイル・ターミナス」ネクサス*2(p.196)が搭載されており、ほぼあらゆる場所で複数のユーザーをマトリックス*3に接続させることができます。
こいつがいれば、どんな場所でも無線接続できるわけですね。ドローンですから簡単な命令を与えておけば、あとは状況をかんがみて自律行動してくれますし、複数のドローンに強調動作させることもそれほど難しくありませんね。
さて、ちなみにこのシャドウラン4thの世界は2070年代という設定なんですが、それを踏まえたうえでおとといのEngadget Japanese のニュースをご覧ください。
DARPAが自走式ルータロボ LANdroidsの開発を承認したというニュースから約2年。お掃除ロボRoomba や軍用ロボも作っている iRobotがプロトタイプを公開しました。LANdrioidsは市街戦など通信経路の確保が難しい状況でネットワーク環境を提供するための自律・自走式ロボ。通信アンテナを背負った多数のLANdroidsが協調して自己最適化・自己修復・自己再構成をおこない、群体としてメッシュネットワークを構成することを目標としています。
……っておい。2070年、既に来てないか、コレ。
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- 作者: Catalyst Game Labs
- 出版社/メーカー: Catalyst Game Labs
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