さり海馬

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シャドウラン向けの都市イラストの描き方:SR5 Art Blog: The Setting As The Hero


今度は都市のイラストについて。シャドウランのイラストに欠かせない都市。そのポイントは「都市をヒーローとして描くべし」ということのようですが…。

  1. 都市も一人のヒーローとして描くこと。キャラクター同様、シアトル、ワイオミング、ティノチティトラン…それぞれの都市が持つ個性を際立たせ、独自の特徴をきちんと描き分けること。
  2. 現代性と未来性のバランスをうまくとること。シャドウラン5thの舞台である2070年は、今からたった50〜60年後でしかないのです。そう考えるとあんまり「未来未来して」いてはいけない。おすすめは現代7割、未来3割のバランス。
  3. 影の存在を強調すること。影というのは、いわゆる裏社会の存在と、メガコーポです。これらが落とす影をイラストに反映させること。ノワールな雰囲気が重要です。
  4. 光は下から。キャラクターなら、下から照らすことで悪役っぽい雰囲気を出せます。これと同じことを都市のイラストにも利用して、訳ありなアトモスフィアを醸し出します。
  5. 都市そのものに目を惹かせること。都市のイラストを描くなら、主役は都市そのもの。キャラクターを描くことがあっても、それはただの添え物です。せいぜいシルエット程度にしておきましょう。
  6. 都市のディティールをきちんと描くこと。キャラクターの描き方でも書きましたが、主役が一番細かく描きこまれているべきです。
  7. 画面は暗くすること。ノワールな雰囲気を保つには、画面を暗くしておく必要があります。画面全体の5割以上は影であるべきです。
  8. 空飛ぶ自動車は禁止。シャドウランには空飛ぶ自動車は存在しません。このことはずっと言い続けてきましたが、いまだに直りません。いいですか、たった60年先の未来なんですよ。スターウォーズコルサントじゃないんです。スターウォーズはそれで素敵ですが、シャドウランの世界には合わないんです。
  9. 絶対に絶対に絶対にふわふわ禁止。 ソフトエッジのブラシを使わないこと。もしそんなことを考えているなら、ブレードランナーの20周年記念版ブルーレイで顔面をひっぱたかれるという苦行を自分に課すべき。そうすれば、意識を取り戻すころには、シャドウランの都市を描くのにふさわしい心構えができているはずです。

…相変わらず「ふわふわ禁止」なんですね(笑)。だんだん、Brent Evans氏が鳥坂先輩*1に見えてきました。

*1:究極超人あーる