さり海馬

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ワイアレス化のトレードオフ:SR5 development: Wireless bonuses


シャドウラン4thの世界では、すでに世界のほとんどをワイアレス・マトリックスが覆っています。そしてほぼすべてのデバイスがワイアレス通信機能を持ち、マトリックスにつながることができます。

ただ、このマトリックスにつながるという事が、実際のルール上のメリット・デメリットとして反映されているかというと、残念ながら 4th ではそうなっていませんでした。

5th Edition では、「あらゆるものにメリットとデメリットのトレードオフを与える」が基本方針です。このためワイアレス接続するかしないかに、明白なルール上の違いを与えることにするようです。

基本的な考え方としては

  • ワイアレス接続する=ハッカーの侵入を許すが、デバイスが高いパフォーマンスを出せる
  • ワイアレス接続しない=ハッカーは侵入できないが、デバイスのパフォーマンスに制限が出る

例として挙げられているのは以下の二つのケース。

  • 化学遮蔽。機能そのものはワイアレスの有無に関係ないが、その機能を起動するときに必要な動作が異なる。ワイアレス接続しているなら単純動作、そうでないなら複雑動作が必要になる。
  • 視覚強化。ワイアレス接続することで、していない場合に比べてデータの分析能力が上がり、得られる情報が増す。接続していない場合には、知覚テストに制限がかかる。接続していればレーティングをそのまま知覚テストに加算できる。

です。考え方としては、以前の銃器の回で説明のあった Accuracy (テストの成功数にキャップがかかる)に近いのかもしれません。

このようにボーナスが明確化される以上、同じように、マトリックスからの介入を受けるリスクもまた高くなっていると考えるのが妥当でしょう。敵にハッカーがいる場合、4thよりもより厄介な事態が起こりやすくなっているんじゃないでしょうか。

今まで戦闘では「(ハッカーはいいから)まず魔術師を叩け!」だったのですが、今後もそうとは限らないような気がします。