「遥かなる地球の歌」読了
- 作者: アーサー・C.クラーク,山高昭
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1987/03
- メディア: 単行本
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近い将来、太陽の爆発に巻き込まれて星系規模での大破滅が起きることを知った人類は、その子孫を残すべく、望みのありそうな星々へ向けて多数の播種船を放った。
その多くは失敗に終わったが、わずかに成功した例も存在した。その成功した星にたまたま後発の播種船が到達した。その船が目指す星は遥か先であったが、途中で立ち寄ったのである。先発船の子孫たちはその惑星で穏やかな文明を築いていた。後発船はそれよりも遥か進んだ技術を持っていた。二つの異なった時代を生きる人たちが、地球を遠く離れた宇宙の片隅で再会を遂げた。
ほんのわずかな期間だけ、人々はふれあい、やがて旅立っていく。
大きなイベントが起きるわけではなく、淡々と出会いと別れが描かれる。とても穏やかな、余韻の残るお話しでありました。強くオススメはしませんが、私はこういうの好きです。