アースドーン3:プレビュー解説(5):各種ルールについて
をざっと解説します。
今回はその他の一般ルールについての変更点です。
アクションダイス
- ステップ・システムを変更
- D20 と D4 は、もはや使わない(!!)
- ダイスの組み合わせを見直して、ステップごとの分布の偏りを減らした*2
- これに伴い、Good/Excellent/Extraordinary の出現率も均された。
- ただ、実際にはそれほど大きな境界値の変更はない。せいぜい1から2ぐらい。
アクション
- アクションの種類は、Standard/Simple/Free/Sustained の4つになった。
- 各タレントはこの4種のどれに該当するか、説明部分に書いてある
- 1st で "Action:Yes" と書かれていたタレントは、今回は "Action: Standard" などと書かれることになる。
- Free Action は「自分の手番外でも使える」アクションが含まれる。受動的に使う Avoid Blow や Tiger Spring などがこれにあたる。また、Crushing Blow などのように他のアクションとあわせて使ったり、ダメージテストと一緒に使うことが前提となるタレントもこれにあたる。
戦闘ルール
- Combat Option が一部変更
- Reserve と Delay という、自分の行動を「遅延する」オプションが追加された。Reserve は設定した条件が満たされたときに、その直前に行動する。Delay はその後に行動する。
- Jumping Up*3、Splitting Movement(分割移動)などの従来からある選択ルールが本採用された。
- Overwhelmed(数的優位)のルールも本採用。これは Harried のルールが従来よりも広範囲に適用されるようになったので、それと区別するためのもの。従来の Harried は「包囲されている」ことによるペナルティだったが、今回のルールでは、より広い意味で「不利なペナルティを受けている」状態を指す用語になる模様。例えば、Running や Splitting Movement を行っているキャラクターは Harried だとみなされる*4
- Mounted Combat のルールは大幅改訂。Cavalryman が扱いやすくなり、行動・戦術の選択肢も広がるとのこと*5
呪文
- 呪文に新パラメータ追加。"Area Of Effect(効果範囲)"。3rd ではヘックスマップに対応しているので、この効果範囲や射程距離は全てヤードとヘックスの両方で表記されている。
- 多少の修正はしているが、基本的に呪文の効果はほとんど変わらない。
- 呪文の記述に新キーワード明記。Illusion の他に、元素の表示(Air, Fire, Water, Earth, Wood)が行われる。
- 細かいことだが、「対象の Spell Defense 」という決まり文句は常に "TSD" と略記されるようになった。
クリーチャー
- 倒した際に得られるレジェンドポイントは固定ではなくなった。"Legend Award: Third Circle" とか表記される。これは Circle 3 に相応しいクリーチャーという意味になる。*6
その他
- 無くなったもの
- ランダム方式の PC 作成ルール
- Rule of Three (!!)
- 高いサークルのタレントを習得できるルール
- 変わったもの
- Thread Weaving が失敗したときの待ちルール( Thread Weaving タレントの内容変更のため )
- イニシアティブ・ベースの移動ルール
こんなところでしょうか。ランダム性を減らして、より管理しやすい形での変更が行われています。個人的な注目点としては:
- D20 と D4 の退場
- Mounted Combat の見直し
あたりに注目しています。
D20 と D4 が使われなくなったのは、少しさびしい気持ちです。非常にじゃじゃ馬的な組み合わせのダイスで、制御しにくい代わりにものすごい爆発力を見せることがあったので、個人的には割と好きだったのですが。
あと Mounted Combat ですね。Cavalryman の行動のバリエーションが広がることに期待したいです