さり海馬

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悪役をキャラ立ちさせるための10のワザ

良さそげな記事を見つけたので訳してみます。
オリジナルはこちら→ Top10 Tricks to Make your Villain Stand Out | Dungeon Mastering

ゲーミングについて本当に大事なことを十個に分けて解説するこのコラムへようこそ。

いい物語にはいい悪役が欠かせない。最大の悪役というのは、ただ悪魔やヴァンパイアやドラゴンだというだけでは足りない。ここで上げる10の提案を使って、あなたのゲームの悪役を平凡以上のものにし、もっと記憶に残るゲームになるよう、役立ててほしい。

1. 権力の源

手下たちがこの悪役に従うのはどうしてだろうか。カリスマ性があるから? 金持ちだから? 高貴な一族だから? 恐怖で支配するデーモンだから? この権力の源を手下たちの行動で表現してみよう。手下たちが冒険者を相手にしたとき、負けたときの悪役の仕打ちの方が冒険者たちとの戦いよりも恐ろしければ、彼らは必死に――それこそ死ぬまで――戦うだろう。もし彼らが金で雇われた傭兵なら、買収を匂わせたり、契約内容を愚痴ったりするだろう。いずれにせよ、そういうことをあからさまに見せるようにする。プレイヤーには、自分らが立ち向かうべき相手がどういうもので、悪役の悪の帝国を倒すためにどういう力が必要なのか、理解させるんだ。

2. 目的

悪役のあらゆる行動はただ一つの目的に向けたものでなくてはならない。そして彼がその目的を達成してしまうと、何らかの形で世界は大きく変化してしまう。見返りは大きなものでなくてはならない。

3. 計画へのこだわり

目的を設定すると同時に、その目的を達成するために悪役が達成するべき確固とした手順を決めておく。これはシナリオやセッションのネタになるだろう。その手順がいくつか失敗に終わったとしても、悪役はけっして目的を諦めたりしない。必要に応じて臨機応変に計画を修正し、立て直すのだ。

4. 常に目標へ邁進する

悪役は誰かに邪魔をされない限り、常に目標に向けて進み続けているべきだ。PC たちが間違った方向に向かったり、悪役に時間のゆとりを与えたしたのなら、悪役はただ何もせずに待っていたりしてはいけない。悪役は常に先を見越して行動するべきだ。

5. 致命的な弱点

悪役には、冒険者たちによって暴かれ、そこを衝かれるべき弱点を一つ、持たせること。たとえば本人の自信過剰、裏切者の存在、超自然的な特徴(ヴァンパイアの弱点のような)などだ。

6. PCの大切なものを脅かす

特徴のない全体的な脅威にしないこと。悪役が冒険者たちになじみのない街を攻撃するのは別に構わないが、それよりも PC と親しい味方の基地を攻撃したり、信頼している仲間を誘拐する方がもっといい。

7. 広い活動範囲

悪役の存在はそのキャンペーン世界のありとあらゆる場所で知られているべきだ。悪役とその手下たちは繰り返し出没し、あらゆる陰謀に加担し、あらゆる勇敢な人々の脅威の原因になっているべきだ。

8. 特徴的なシンボル

悪役の存在を知らしめる最前の方法の一つが、特定のシンボルや特徴的な痕跡を繰り返し残し続けることだ。悪役の仲間たちがみな黒い肩帯を着けていたり、左耳を切り落としていたり、残された痕跡が常に黒い紙に銀のインクで書かれていたりすれば、プレイヤーたちにとっては覚えやすい手がかりになるだろう。

9. 古傷をえぐり続ける

冒険者たちが悪役のたくらみを止めるのに失敗したり、悪役の陰謀が部分的にでも成功した箇所について、記録しておこう。良い悪役はこうした事例を利用してネチネチと冒険者を侮辱し続け、決して忘れさせないようにするのだ。

10. 行動の限界を定める

決してやらないことを決めておくことで、リアルな悪役を作れる。自分の手下に向けて平気で銃を撃てるか? 交戦規定を守り、汚い戦術を良しとしないか? こうした悪役の行動の限界を逆手に取るには、冒険者はどうしたらいいのか? そしてそうすることで悪役の戦意を挫くことができるか?

Written by loganbonner